米国ケンタッキー州のジョセフ・ワシントン・ダントによって生み出されたJ.W.ダント・ボンデッドを紹介しましょう。ダントは現在でも主流となるバーボン製法「サワーマッシュ方式」の発明者と言われており、1836年にこの方式を発明しました。現在ではヘヴン・ヒル社の傘下に入りましたが、当時と変わらないこだわりのバーボンを生産しています。サワーマッシュとは蒸溜の際に生じた蒸溜残液(もろみ)を、新しく糖化させようとするコーンなどの仕込み水に25%ほど加える方法です。これにより香味が増し、まろやかさが生まれます。このボンデッドは、1897年に制定された当時の連邦アルコール法(現在は廃止されています)に基づいた方法で生産しています。同じ蒸留所の原酒を4年以上熟成し、政府監督下の保税倉庫でアルコール度100プルーフ(50度)でボトリングされた製品です。樽香がかすかに感じられるボディとコクのある味わいです。ソフトな口当たりでクセのない、キレの良さを持つ1本です。
更新日時 : 2019年07月19日
カテゴリ : 世界のお酒