2017年06月の酒店日記

エンシェント・エイジはアメリカの古き良き時代、西部開拓時代にちなんだブランド名です。Aがふたつ並んでいるので、”2A”とも呼ばれています(Ancient Age)。ケンタッキー州のバッファロートレース蒸留所で蒸留された原酒は4年間寝かされ、特に状態のよいものはシングルバレル・バーボンウイスキー”ブラントン”の原酒となり,その他のものはアルコール度数40度に調整され、エンシェント・エイジとして出荷されます。ブラントンは”唯一無二のバーボン”と呼ばれる名酒ですのでその流れをくむバーボンが安い価格で手に入るのは非常にお得といえます。味わいはライトでクセがなく、スムーズな喉越しが特徴です。このウイスキーを飲みながら、皆さん自身の”古きよき時代”に思いをはせてみてはいかがでしょうか。実をいうとブラントンはアルコール度数が46.5度もあり、私には40度のエンシェント・エイジの方が飲みやすいんですが、ここだけの内緒です。

更新日時 : 2017年06月30日
カテゴリ : 世界のお酒

子供の頃、少年版源平盛衰記を読んでいて、鹿ヶ谷の陰謀で俊寛和尚が鬼界ケ島に流された話が妙に恐ろしくずっと記憶に残っています。平清盛全盛の時(1177年)、後白河法皇の側近であった僧都俊寛は鹿ヶ谷の山荘に藤原成親や西光らを集め、打倒平氏の陰謀をめぐらせました。ところが、この陰謀は発覚し、俊寛は薩摩国の鬼界ケ島に流され、この地で亡くなりました。このおどろおどろしい鬼界ケ島が、現在では夢と伝説の島喜界島です。坊主前(ボウズンメイ)と呼ぶ地に俊寛の墓があり、島の人々や観光客の供える花や線香に絶え間はありません。喜界島は鹿児島県大島郡のなかにあり、奄美群島国立公園に属します。ここに、100年ほど前喜界島酒造が創業しました。喜界島酒造が生産する長期貯蔵酒「沙羅」は、すっきりした味わいが特徴の黒糖焼酎(25度)です。黒糖焼酎本来の「コク」また爽やかな香りを決して損なわないようにして、出来上がった秀逸作です。すっきりした味わい、爽やかな香りを是非ご賞味ください。

更新日時 : 2017年06月23日
カテゴリ : 日本のお酒

1695年オランダのアムステルダムで、ペトロス・デ・カイパーとその妻アンナ・カスターズは、リキュールメーカーのデ・カイパー社を創業しました。1995年に、創業300年目を記念してオランダのベアトリクス女王より、ロイヤル・デスティラーの称号を授与されています。さて、このデ・カイパー社にシトロンジュネヴァと言うリキュールがあります。オランダ・ジンをベースとして、レモンを主体とする柑橘系の香りを付け、その後、水で希釈(加水)して、さらに砂糖シロップを加えて製品としています。シトロンジュネヴァはロックでも飲めますが、カクテルの材料として使われることが多いようです。ここでは、シトロンソーダのレシピを紹介しましょう。シトロンジュネヴァ45ml、ソーダ45ml、それにレモンジュースを適量加えステアリングすると簡単に出来上がりです。蒸し暑い時には格好のカクテルです。

更新日時 : 2017年06月09日
カテゴリ : 世界のお酒

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