2018年05月の酒店日記

周囲が山にかこまれた盆地にある上杉十五万石の城下町、米沢は、山から湧き出る豊富な水と良質な米に恵まれております。雪国米沢の身も凍る厳寒期に、寒造りの低温長期発酵によって手造りの美酒が誕生します。『東光』の名で知られる小嶋総本店は、慶長2年(1597年)創業の米沢藩上杉家御用酒屋であり、江戸時代頻繁に「禁酒令」が出された中でも、酒造りを許されていた数少ない造り酒屋のひとつといわれております(当時米は非常に貴重品であり、飢饉のたびに禁酒令が出されました)。さて、小嶋総本店は「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018」に出品した6アイテム全て金賞を受賞いたしました。【大吟醸部門】東光 純米大吟醸 袋吊り  東光 純米大吟醸 雪女神  【メイン部門】東光 純米吟醸原酒  東光 純米  【プレミアム純米部門】東光 純米吟醸 出羽燦々  東光 出羽の里 純米吟醸原酒 以上です。この中で、東光 純米吟醸 出羽燦々を紹介しましょう。やや果実様の香り、まろやかな口当たりで、キレの良いお酒です。アルコール度数15度、日本酒度1度と普通の人皆に美味しく仕上がっています。全て山形県産の出羽燦々で醸した酒は、味、香りのバランスが良く、どんな食事にもよく合います。旨かった!

更新日時 : 2018年05月25日
カテゴリ : 日本のお酒

カクテルのベースとして使われているジンの多くはドライジンです。しかしカクテルの種類やバーによってはシュタインヘーガーと呼ばれるドイツ産のジンを使っているところもあります。シュタインへーガーの名前の由来はそのまま、ドイツにあるシュタインへーガーの街で特産として生まれたことに起因しています。ドライジンやジュネヴァ・ジンは香り付けにジュニペーベリーを乾燥させて作ったスパイスを使用しているのに対して、シュタインヘーガーは生のジュニパーベリーを使用して作られます。生のジュニパーベリーを使っているので、ドライジンよりも控えめな風味と甘味、マイルドでスムースな味わいが特徴となっています。そのためドイツでは胃を活性化させる目的でビールを飲む前にショットグラスで一杯飲むことが通例となっています。しかし、日本人には、カクテルに使うとすっきりしすぎず濃厚すぎない、かといって控えめな風味でベターなベースになります。さて、1860年にドイツ北部エムス川沿いのハーゼルンネで誕生したハイト社は、現代的リキュールを作り出しているドイツの名門メーカーです。そのハイト社のシンケンへーガー・ジンは独特の香りと味わいが人気となっています。シンケンとは「ハム」のことを意味し、開発コンセプトもハムに合うシュタインへーガーとして作られています。そのためラベルにもジンとハムが描かれており、その意図を伺えるデザインとなっています。ただ楽しむだけでなく、食事との相性もいいジンです。

更新日時 : 2018年05月18日
カテゴリ : 世界のお酒

福岡県城島の比翼鶴酒造の純米酒が旨かったお話を以前しましたが、この比翼鶴 純米無濾過生原酒のコクにもうならされました。精米歩合70%の純米酒です。しぼりたての原酒をなんの処理もせずそのまま瓶に詰めたお酒です。要冷蔵が難点ですが。アルコール度数は18度で、パンチの効いた味わいが楽しめます。ハッキリ言うと呑兵衛(のんべえ)のためのお酒です。

 

更新日時 : 2018年05月04日
カテゴリ : 日本のお酒

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