フランス南西部ガロンヌ河河口近くに位置するボルドーは、アキテーヌ公エリアノール・ダキテーヌがイングランドのヘンリー2世と結婚してイングランド領となるより前から、ワインの大生産地でした。ボルドーはアキテーヌの中心地として、元フランス王妃エリアノールの再婚から、300年間英仏100年戦争が終わるまで、英仏領土争奪の的でした。ワイン生産でこの地が豊かであったことが、英仏の野望の火に油を注いだかもしれません。さて、ボルドーで生産されるシャトー・ピコナ2014は、ボルドー・ワインコンクール2015で金賞を受賞しました。シャトー・ピコナ2014は、メルロー80%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%の品種で生産され、ブラックベリーや赤い果実のニュアンスが感じられ、まろやかで滑らかなタンニンと酸味のバランスの良さが印象的な正統派ボルドーです。そのエレガントで心地よい味わいに合せるのは、牛肉のグリルや熟したチーズなどがおすすめです。お値段もお手頃、どうぞお楽しみください!
更新日時 : 2017年04月28日
カテゴリ : 世界のお酒
日本酒のスパークリングと言えば、すず音や澪のようにアルコール度数5度が主流でした。確かに若い女性を中心にその軽さが人気の的です。しかし、シャンパンやワインのスパークリングは15度前後の本格的なものです。日本酒でもワインのスパークリングに匹敵するものが飲みたいと思っていた人向けに、IWC2013でチャンピオン酒を生んだ八女の喜多屋は、寒山水スパークリング200㎜を造りました。寒山水スパークリング200㎜は、厳選した酒造好適米「山田錦」「五百万石」を55%に磨いた、軽やかな香りとキレの良い風味を引き出した純米吟醸「寒山水」に炭酸ガスを吹き込んだアルコール度数14~15度のしっかりとした飲みごたえあるスパークリング日本酒です。食前酒でも食中酒でも、女性にも男性にもお薦めのスパークリング日本酒です。
更新日時 : 2017年04月21日
カテゴリ : 日本のお酒
17世紀に帝政ロシア支配下のウクライナ地方で誕生したペルツォフカはその後ウクライナの酒としてロシアの酒として発展してきましたが、ロシアのほうではソ連時代1931年に2本の赤唐辛子の絵がシンボルマークとして使われるようになり、国家公団サユーズプロドインポルトのブランドとして定着し、今に至っています。ウオッカは、じゃがいも、小麦、大麦、ライ麦など穀物を主原料にした蒸溜酒で、基本的には無色透明、白樺の炭で濾過されるため、本来は無臭といって良いほどクセがありません。これに果実などを漬け込んだり、樽熟成させたりすることで、色、香りを付けたものをフレーバーウオッカと言います。その代表的なウオッカが、ペルツォフカです。ホットでスパイシーな明るい琥珀色のウォッカです。赤唐辛子、コショウなどを漬け込んだ浸酒を加えピリ辛でパンチがあります。ロシアのペルツォフカの特色は糖分が入っていない分、ピリ辛により切れ味があり、すっきりしていることです。そのため、ウォッカの定番カクテルのひとつである「ブラディ・メアリー」(トマトジュース割り)のベースとして使うとほかのスパイスを加えることなくおいしいカクテルができるので、日本では「ブラディ・メアリー」のベースとして非常に人気があります。ロシアでは風邪の薬としてストレートで飲まれることが多いそうです。
更新日時 : 2017年04月14日
カテゴリ : 世界のお酒