つい最近まで西日本は、広島と高知を除き甘口の清酒が殆どだと言われてきました。ところが、この天山超辛口は、アルコール度16度、日本酒度+10.0、酸度1.2ですから、きりっとした男性的辛口に仕上がっていることがお分かりになるでしょう。そして、実際飲んでみると、切れがあり旨さもありで、アルコール度が普通の酒より0.5度高めなのがその旨さに繋がっているのでしょう。佐賀県小城の三日月には2万年前の石器時代から人が住んでいました。そして、弥生時代の小城は穀倉地帯だったようです。その小城に天山山系の伏流水の流れる祇園川の川辺で水車による製粉、製麵業を営んでいた七田家が、天山酒造を始めたのは、明治8年(1875年)でした。それ以来、天山酒造は地元に密着して、こだわりの酒を造り続けています。天山超辛口の原料は、佐賀県産日本晴で、三日月人の時代から堪能している天山山系の伏流水を仕込み水として使っています。この伏流水はミネラルを豊富に含んだ硬水で、旨さの源泉と言えるでしょう。本醸造ですから、冷やして良し、燗にしてなお良しのお酒です。
更新日時 : 2017年01月27日
カテゴリ : 日本のお酒
ジンはオランダのライデン大学の教授が医療用の薬として大麦やライ麦を原料として作った蒸留酒でした。16世紀の半ば、オランダが戦場となった時英国兵も投入され、彼らが持ち帰った物の中にジンもありました。その後、17世紀まではジンは医療用でしたが、18世紀になると徐々に嗜好品として飲まれるようになり、ロンドンの労働者階級が大変愛好するようになりました。消費量が増加するとともに時の政府はジンに重税を課すようになりました。重税による価格の高騰のため、ジンの消費量は落ちていきました。そこで、生産者は豪華な形状のボトルでジンを販売したり、ジンを販売するパブを増やすことにより、それまでの安酒としてのイメージを払拭することになりました。1832年連続式蒸留器の発明により純度の高い蒸留が可能となり、雑味を隠すための甘みを減らすことが可能となりました。ドライ・ジンの登場です。1850年英国議会は輸出用のジンを減税することにしました。それ以後、ジンは世界中に広まることになりました。ロンドンのブルームスバリー地区は、そこで生まれたビーフィーターを始め「ロンドン・ドライ発祥の地」です。ブルームスバリー社は小規模ながら品質にたいへんこだわっており、ブルームスバリーレモンジンは受注生産でしか作られておりません。オリジナル・カクテルのベースとしてお使いいただくのはもちろん、ただソーダやトニックウォーターで割るだけで、普段のジンベースのカクテルとは違った楽しみが広がります。なお、ラベルの45はアルコール度数45度のことです。
更新日時 : 2017年01月20日
カテゴリ : 世界のお酒
文政13年(1830年)、江戸文化の爛熟期文化文政時代最後の頃、立山酒造は富山県砺波で創業しました。立山は勿論日本三名山(富士山、白山、立山)の一つ立山からとったものです。今回(平成28年9月)の特別本醸造立山のデザイン変更は、江戸文化を漂わせる伝統を重んじて、重厚なものになりました。立山酒造は、安全で安心な商品・サービスをお届けするために、平素より徹底した品質保証に取り組んでいます。品質情報では、製造に使用するお米・井戸水の「放射能検査結果」を発表しております。また、さらに安心して頂けるようにリアルタイムで生産地の「放射線量」と「Live放送」を届けています。特別本醸造立山は、キレのよい爽快感と程よいコク、キレイな上品さを併せ持つ高品位の特別本醸造です。なお、特別本醸造とは、原料が米、米麹、そして醸造アルコールで、精米歩合が60%以下か特別な醸造方法を取っているものです。一般の本醸造は精米歩合が70%以下のものですから、特別本醸造の方が手がかかっていることがお分かりになると思います。冷やしても燗にしても美味しいお酒です。
更新日時 : 2017年01月14日
カテゴリ : 日本のお酒