カリブ海、西インド諸島内の小アンティル諸島東端に、イギリス連邦の1国バルバドスという島国があります。中南米で最も民主化した、先進国です。このバルバドスを原産国とするリキュールがマリブです。マリブは1980年にインターナショナル・ディスティラーズ&ヴィントナーズ(D.I.V.)傘下の子会社に開発され、イギリス、フランスと段々版図が広がり、1984年に日本でも売られるようになりました。マリブはアメリカ西海岸サンタモニカの西に位置するサーフィンで有名な町 “MALIBU City” にちなんでネーミングされました。カジュアルでミキサビリティーの高いお酒というコンセプトで開発されたココナッツ・フレーバー・リキュールです。冷蔵庫にある飲料、例えば、コーラ、オレンジジュース、パイナップルジュース、ミルク等どんなものでも、マリブと割るだけで簡単にカクテルが作れます。まさしくMalibu Cityのカジュアルです。カリブ海のラムがベースのココナッツ・リキュールであるマリブ。厚みのあるココナッツの風味と味わい、シャープでメリハリのある香味バランスが特徴です。今の季節にピッタリです。
更新日時 : 2017年08月25日
カテゴリ : 世界のお酒
九州と言う大地が最初に海から顔を出したのは、宮崎県、五ヶ瀬蔵にそびえる祇園山であると、4億3千万年前の化石が語ります。その太古の地層をくぐり湧き出る石清水は、今吐ノ瀬、窓の瀬、あららぎの瀬など、五つの瀬に由来する清流・五ヶ瀬川の水として、今も太古の時代と変わらない澄みきった輝きを放っています。山女魚が泳ぐ姿も見えるこの畔で、日本で初めての本格そば焼酎は雲海酒造により産声をあげました。国見ヶ丘から五ヶ瀬方面に広がる雲海は、いまにも神様の声が聞こえてきそうな絶景です。その美しさにあやかって、生まれたばかりの本格そば焼酎が雲海と名付けられました。本格そば焼酎雲海には、固有の魅力があります。まず、一口ふくむと、清らかさを感じます。俗に言う「さっぱり」とはひと味違う味わいです。淡泊なのではなく、ほのかな甘みが深さのある飲み心地を描いていく感じです。ロックで爽快に香り立ち、お湯割りでゆっくりと旨さが染みいるおいしさです。宮崎県の酒造メーカーであるにもかかわらず、あえて芋でなくそば焼酎をお薦めする味と香りをご堪能下さい。
更新日時 : 2017年08月18日
カテゴリ : 日本のお酒
ブランデーは、果実酒から造る蒸留酒の総称です。フランス語で焼いたワインの意である「ヴァン・ブリュレ」が、オランダやイギリスに持ち込まれた際に変化し、ブランデーとなって広まりました。フランスには、「コニャック」「アルマニャック」「カルヴァドス」という3大ブランデーがあります。フランスの特定の地方で生産されるブランデーのうち、AOC(原産地呼称統制法)という法律の規定をクリアしたものだけが「コニャック」「アルマニャック」とつけることが許されます。また、「カルヴァドス」はリンゴを原料とするブランデーです。さて、マーテルは、コニャックのメーカーの中でも1715年に創業と最も古い歴史をもちます。創業当時は地元で愛されていたブランデーでしたが、次第に貴族愛飲のブランデーにまで成長したことから、コニャック地方の中でも特別な存在とされています。マーテルVSOPは、19世紀初頭に初めて製造され、以来、コニャック地方で最も優れた4つの畑から収穫されるブドウをブレンドするという独自の伝統を、今もしっかりと守って作られています。ライムやリコリスを思わせる、ほろ苦さもありながらも柔らかな香りと砂糖漬けにしたフルーツやナッツの香りです。柔らかく芳醇で複雑な味わいと骨格を感じるしっかりとした味わいで、長く余韻が続きます。なお、フランス語で天翔けるツバメは「Marlette」と書き、マーテル(Martell)と発音が似ていたため、天翔けるツバメがトレードマークになったようです。
更新日時 : 2017年08月11日
カテゴリ : 世界のお酒