2016年03月の酒店日記

Tailfire Sunray single malt whisky scotch blog Singleton of Dufftown www_caskstrength_net whisky blog food drink review tasting notes_jpegスコッチウイスキーのメッカ、スペイサイド地方キース町のオスロスク蒸留所で製造されたウイスキーのことをシングルトンウイスキーと呼びます。なぜオスロスクウイスキーではないかと言うと、オスロスクという言葉はスコットランド人以外だと発音が難しいと考えられたので、世界中でオスロスク蒸留所のウイスキーを味わって欲しいとの願いをこめて発音しやすい、シングルトンと言う名前になりました。高品質な軟水で仕込んだウイスキーをダブルマッジと呼ばれるシェリー樽とバーボン樽で熟成し混合させて、芳醇な香りと滑らかな味を両立させる美味しいシングルトンが造られます。しかし、いまではオスロスクという商品名もあり、ザ・シングルトンは外国人を誘惑するためにシングル・カスク(ひとつの樽から取り出して、そのまま瓶詰めしたウィスキー)を指します。さて、シングルトン・グレンオードはグレンオード蒸留所で開発されたアジア向け商品です。キリンHDが輸入元です。また、シングルトン・グレンデュランは米国向けに開発されたものです。そして、シングルトン・ダフタウンは欧州向けに開発されたウイスキーですが、オスロスクの伝統を最も受け継いでいます。左のシングルトン・ダフタウン・テイルファイアはヨーロッパのシェリー用オーク樽で熟成し、ラズベリー、イチゴ、りんごなどのフルーティな味と香りを楽しめます。右のシングルトン・ダフタウン・サンレイはアメリカのバーボン用オーク樽で熟成し、カシスの香りと味わいのエレガントなウイスキーです。グレンフィディックをもっと華やかにした感じです。日本ではなかなか味わえない逸品です。

 

更新日時 : 2016年03月27日
カテゴリ : 世界のお酒

シャトーエグヴィルコートデュローヌヴィラージュfrance_winaryコート・デュ・ローヌはボルドーと並ぶワインの大生産地です。ローヌ川流域はフェニキア時代より貿易で栄えていましたが、フランスで最も早くワインを生産した地でもあります。このローヌ川に面するローヌ、ロワール、ガール等の6県に及び、地域内で比較的良質なワインを作る16の地区は、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュというAOC(フランスの農業製品、ワイン、バター、チーズなどに与えられる品質認証)を名乗ることができます。シャトー・エグヴィルAOCコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ2012は、コート・デュ・ローヌの中心部に位置するシャトー・エグヴィルが2012年に生産したワインで、オランジュ・ワインコンクールで金賞を受賞しています。グルナッシュ50%、シラー30%の葡萄を使用し、高貴さを感じさせるエレガントなワインです。深いルビーカラーで、スパイシーなブーケとともにチェリーやラズベリーなどの赤系果実のアロマが華やかに香ります。果実味と酸のバランスが絶妙で長い余韻が残るでしょう。

更新日時 : 2016年03月22日
カテゴリ : 世界のお酒

大観と酔心酔心純米吟醸2万延元年(1860年)創業の酔心山根本店3代目社長山根薫と横山大観との出会いは昭和初期のことです。酔心山根本店の東京販売店にいつも酒を買いに来られる上品な女性がおりました。どなただろうと店の者がお尋ねしたところ、横山大観の夫人だと言われます。その話を聞いた山根薫は、大観の自宅へ訪問し、酒造りのお話をしたところ、大観は『酒づくりも、絵をかくのも芸術だ』と大いに共鳴しました。感動した薫は、一生の飲み分を約束し、大観は酔心に毎年一枚ずつ作品を寄贈し、それが集まって大観記念館ができあがりました。さて、酔心純米吟醸酒は「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2015」メイン部門金賞、また2014年秋季全国酒類コンクールで第1位を受賞したお酒です。軟水と、60%まで磨き上げた白米を合わせて丹念に醸すことで生まれた上品でキメ細かな味吟醸です。落ち着いてお酒と料理を楽しむ日にお勧めです。

更新日時 : 2016年03月14日
カテゴリ : 日本のお酒

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