TPPでオーストラリアワインやカリフォルニアワインの関税率8年後撤廃され、愛飲家にとって喜ばしいことです。しかし、同じTPP加盟国なのにチリワインについては話題になっていません。実は6年前日本チリ経済連携協定(EPA)が発効されており、現在段階的に撤廃中であともう少しで完全撤廃されます。つまりチリワインはTPPよりも進んでいます。チリは地中海性気候の地域があり、ブドウの古木も多く、またスペインの影響で醸造技術にもたけています。コノスルシラーヴァラエタルは、イチゴやイチジクのジャム、煮詰めた赤い果実の濃厚な香り。シラー独特のスパイシーさも微かに感じられます。豊富なタンニンと、質感あふれる口当たりが印象的。やや若さはあるもののベルベットのような滑らかさ、スムーズな舌触りとボリューム感が味わえます。
更新日時 : 2015年10月29日
カテゴリ : 世界のお酒
スコッチウイスキーは製造で、大麦を発芽させて麦芽にした後、麦芽の成長を止めるために乾燥させる際の燃料としてピート(泥炭)を使います。ピートはヘザーやシダ類の植物が堆積したもので、ピート独特の香りがします。その香りがスコッチの個性を生みます。その匂いを、薬品臭い青臭いと感じる人と、品格のある気品に満ちた香りつまりフレーバーと感じる人がいます。ピートの香りを無くそうと追求したメーカーがサントリーです。ピートの香りを完成させようとしたメーカーがニッカです。そして、ワールド・ウイスキー・アワードでは、両社とも最高評価です。アイラ島で作られる最もフレーバーな、ピートの香りのするスコッチウイスキーはラフロイグです。お好きなお方はニッカ派、香りが気になる方はサントリー派ですかね。ただ面白いことに、このラフロイグを輸入販売しているのはサントリーです。
更新日時 : 2015年10月15日
カテゴリ : 世界のお酒
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