アメリカの独立戦争に、フランスが参加したことは有名です。特に、開明派ラ・ファイエット侯爵はフランス革命初期に新大陸そして旧大陸の英雄としてもてはやされました。若くして渡米し、ワシントンやフランクリン等と共に戦ったからです。そのため、後に米国大統領となるジェファーソンが、フランスのブルボン王朝への感謝として、ケンタッキー州の郡の一つをバーボン(ブルボンの英語読み)と名付けました。そのバーボン郡で造られたウイスキーがバーボンウイスキーになりました。コーンウイスキーもバーボンウイスキーもバーボン郡で造られればバーボンでした。しかし、現在は、バーボンウイスキーについては、連邦アルコール法に次のように決められています。原料となるトウモロコシが51%以上80%未満。新しいホワイトオークの内側を焦がした樽で最低2年貯蔵されている。160プルーフ(80度)以下で蒸留する。水は金属性物質など不純物を一切含まない。ケンタッキー州でつくられたものであること。以上です。なお、コーンウイスキーは80%以上のトウモロコシを原料として使っているウイスキーです。さて、貯蔵庫で長い眠りの時を過ごした原酒を、ひと樽ごとに厳格にテイスティングし、その中から熟成のピークを迎えたものだけが選ばれます。時間と手間を惜しまず造りあげた至高のバーボン。口当たりをややマイルドに仕上げた、ブラントンならではの繊細なキレと深みが宿っているバーボン、それがブラントン・ブラックです。ボトルトップは、ケンタッキーダービーのサラブレッドです。これぞ、バーボンです。
更新日時 : 2016年07月27日
カテゴリ : 世界のお酒
文政年間より酒を造って190年の八女の喜多屋は、2013年IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)で大吟醸極上喜多屋が、日本酒部門最優秀賞を受賞しました。毎年2,000銘柄を超えるワインが出品され、世界で最も影響力のあるコンペティションとして知られているIWCは、1984年に設立されました。最難関のワインの資格「マスター・オブ・ワイン」の称号の保有者を含め、第一線で活躍する400名近いワインの専門家が審査員として参加します。IWC2013サケ部門には、全国から235蔵583銘柄の日本酒が出品され、日本酒の5つの部門それぞれに第一位のトロフィー受賞酒が選定されておりました。「チャンピオン・サケ」は、その5つのトロフィー受賞からさらに最高賞として選出される名誉ある賞です。福岡県糸島産「山田錦」を精米歩合35%に磨き上げ極寒に仕込み、わが子を育てるように大切に発酵させ、圧力を一切加えない「しずく搾り」によって仕上げました。 優雅で華やかな香りと、芳醇かつ透明感のある味わい、余韻が絶妙のハーモニーを奏でていて素晴らしいとIWC審査員から絶賛されました。ぜひとも地元福岡県が誇る銘酒をご堪能ください。
中世はサヴァイア公国、現在はトリノを州都にするイタリアのピエモンテ州は、イタリア最高級の格付けワインDOCGの生産地です。そのピエモンテにあるモラネラ社の製品がモラネラ・バルバレスコです。バルバレスコはネッビオーロ種ブドウのみを原料とし、ピエモンテ州クーネオ県のバルバレスコ村、トレイゾ村、ネイヴェ村及びアルバのサン・ロッコ・セーノ・デルヴィオ地区で産出するワインですが、EUの原産地名称保護制度において最上位のDOCGに認定されているのです。オレンジがかったルビー色で、スミレやプラム、乾燥イチジクの香りがしし、ネッビオーロ種の特徴であるタンニン、酸味がしっかり感じられます。果実味と上手く調和したエレガントでまとまりがよく、上品でありながら力強さを兼ね備えたワインで、バローロと並ぶイタリアワインの逸品です。
更新日時 : 2016年07月16日
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