地元北九州市の八幡東区景勝町にある溝上酒造は、今年の福岡県酒類鑑評会で、純米大吟醸酒の部で「清夜の吟」、大吟醸酒の部で「風の吟」、吟醸酒・本醸造酒の部で「夢天心」、純米吟醸酒・純米酒の部で「天心純米酒」「天(あま)の宙(そら)」「天心特別純米酒」のなんと6種類が金賞を受賞しました。 今回は純米吟醸天の宙(あまのそら)を紹介しましょう。米のふっくらした輪郭ときれいな酸が特徴で、食中酒向きのお酒です。味はいわゆる福岡のお酒らしい、芳醇うまくち系です。原料米には、福岡県でしか作られていない「夢一献」を使用しています。精米歩合は60%で、アルコール15度、日本酒度+1、酸度1.7ですから、甘くも辛くもなく、皆が飲みやすいお酒と言えましょう。冷酒やぬる燗で飲んで下さい。地元の食品を地元のお酒で味わう、まさに和食至福のときです。
更新日時 : 2017年12月29日
カテゴリ : 日本のお酒
45年以上も前、最初に飲んだウイスキーはサントリーレッドでした。当時、ウイスキーにも1級2級の格付けがあり、レッドは2級でした。角は特級で、贈答品に使っていました。そんな時代、ある友人が「ジャックダニエルは旨いよ」と言いました。当時、私は酒屋の息子であるにもかかわらず、スコッチとバーボンがあることも知らず、「へえ、カッコイイ名前のウイスキーだな」と思いました。バーボンいやテネシーウイスキーの定番中の定番がジャックダニエルであることを知ったのは、ずっと後でした。1850年、テネシー州リンチバーグでジャスパー・ニュートン・”ジャック”・ダニエル(1850年-1911年)は貧困な家庭で生まれ、家族の友人に預けられ7歳からルター教会の牧師であり蒸溜所のオーナーであったダン・コール家に雇われる事となりました。それをきっかけにジャック・ダニエルはダン・コールからテネシー・ウイスキー独自の製造法である原酒を樽詰めする前にサトウカエデの炭でろ過する「リンカーン郡製法」と呼ばれるチャコール・メローイング製法でのウィスキーの造り方を教わりました。1863年9月には牧師としての仕事に専念するためにダン・コールは、13歳であったジャック・ダニエルに蒸溜所を譲り、そこからジャック・ダニエルとしての本格的なウィスキー造りが開始されました。1866年には自身で作ったウイスキーを自分の名前を刻んだ陶器のジャグに詰め込み販売を始め、同年に政府が酒類にも課税すると見込み蒸溜所を政府に登録し、アメリカにおいては初の政府公認の蒸溜所となりました。ジャックダニエル・ブラックがメジャーになったのは、1904年のセントルイス万国博覧会で、世界のウイスキーの中で唯一の金賞を受賞したからです。アメリカを体現するお酒ジャックダニエル・ブラックをどうぞ!
更新日時 : 2017年12月22日
カテゴリ : 世界のお酒
鹿児島市のベッドタウン姶良市(あいらし)に、明治2年創業の白金酒造があります。白金酒造は鹿児島で最も古い焼酎会社です。白金酒造は杜氏が、昔ながらの仕込方法で伝統の味を守っています。さて、始良市蒲生(かもう)地区で販売されている芋焼酎大楠を紹介しましょう。蒲生地区には、樹齢約1,500年の楠の大木があります。「大楠」はこの地区の町おこし焼酎として造られました。存在感のあるどっしりとした味わいです。本場の味をご堪能下さい。
更新日時 : 2017年12月15日
カテゴリ : 日本のお酒