2018年06月の酒店日記

1830年、チャールズ・タンカレーが、ロンドン・ブルームズバリーに蒸溜所を設立しました。当時、彼の「今までにない高品質のジンを創る」と想った理想は、若干20歳の時に実現されました。180年以上変わらない製法で芸術的な味を守っています。そのこだわりが、現在に至るまでに数多くの賞を受賞してきました。タンカレー ロンドン ドライジンは、高品質なボタニカル(香味植物)を使用することで、豊かで個性のある香味を醸し出した、洗練された味わいが特長です。カクテルシェーカーをモチーフとしたボトルデザインです。47,3度のアルコール度数がカクテルの味わいを深めています。さて、フレッシュライムをカットして、ハイボールグラスに搾ります。キューブアイスをグラスの2/3程度満たし、タンカレー35~40mlを注ぎます。次にトニックウォーターを注いでステアします。最後にグラスの淵をライムで滑らせて、グラスの中に落とします。T&T(タンカレー&トニック)の出来上がりです。

更新日時 : 2018年06月29日
カテゴリ : 世界のお酒

鹿児島では日本各地と同じように清酒作りが古くから行われていましたが、温暖な気候のもとでは良質な酒は求められません。そこで1500年頃から醪を蒸留して焼酎を造る技術が伝わり、薩摩の地に定着しました。当時の阿久根は交易の拠点として賑い、琉球や東南アジアとの行き来がありました。関ヶ原の合戦から間もなく第二代薩摩藩主島津光久は阿久根投宿の折に献上された焼酎の旨さに、「諸白(もろはく)」と称して絶賛しました。その後江戸時代の終わりまで、阿久根焼酎は国分煙草と共に薩摩藩を代表する銘品でした。江戸において阿久根焼酎は灘の酒以上の高値が付いていました。阿久根の地に蔵を構える鹿児島酒造黒瀬杜氏伝承蔵、東シナ海を望む斜面に、潮風と昔から住み着く蔵の酵母の恵みを受けて毎日々焼酎造りに励みます。さて、昭和の時代、鹿児島を一世風靡した本格焼酎「ちご櫻」。それは焼酎がブームとなり全国に広がる前の時代に九州の方々に愛された味わいでした。薩摩酒造の復刻版の誕生、昔ながらの黄金千貫の特徴を活かしながらも、現代風の飲み易さに仕上げた労作です。白麹を使った常圧蒸留です。鹿児島限定商品ですが、今回だけ入荷できました。一度お楽しみください。

更新日時 : 2018年06月22日
カテゴリ : 入荷情報,日本のお酒

国産ウイスキーの生みの親として知られる故竹鶴政孝氏はNHKテレビドラマ「マッサン」で有名です。当時、24歳だった竹鶴氏に日本の本格ウイスキーの夜明けを託し、上司として彼を英国に送り出した男がいました。その人こそ、マルスウイスキーの生みの親、故岩井喜一郎氏です。竹鶴氏は、スコットランドにおけるウイスキー研修の結果を「ウイスキー報告書」にまとめ、岩井喜一郎氏に提出しました。それこそ、後に国産ウイスキーの原点となった「ウイスキー実習報告書」通称「竹鶴レポート」です。マルスウイスキーは、その岩井氏の指導のもとに設計されたポットスティルによって造られた原酒を元に誕生しました。以来、ひたすらに正統スコッチウイスキーを超えるべく、原点に忠実に、本物のウイスキー造りに情熱を注いできたのがマルスウイスキーです。その成果は、ウイスキー通の間で”幻の逸品”と称されるまでになりました。岩井喜一郎氏の娘婿であり、弟子が本坊蔵吉でしたので、マルスウイスキーは焼酎メーカーの本坊酒造の傘下にあります。マルスウイスキーは地ウイスキーの中でも西の雄と言われ、昭和24年(1949)に、鹿児島で始まった蒸留は、本格的なウイスキー造りの理想の地を求め、昭和35年(1960)からの山梨時代を経て、昭和60年(1985)に長野県駒ヶ岳山麓のマルス信州蒸溜所へ受け継がれ現在に至ります。マルスウイスキー「西郷どん」は、維新の英傑「西郷隆盛」をイメージして、マルス津貫蒸溜所ブレンダーがアレンジしたブレンデッドウイスキーです。 度量の大きさを思わせる、柔らかい味わいとモルト由来の力強さを感じるウイスキーに仕上げました。なお、2018年の明治維新150周年を記念した2018年だけの期間限定商品です。

更新日時 : 2018年06月15日
カテゴリ : 日本のお酒

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