将棋の駒で有名な山形県天童市に、明治25年創業の出羽桜酒造があります。今回ご紹介するのは、世界が認めた純米酒出羽の里、インターナショナル・ワイン・チャレンジのSAKE部門にて1282銘柄の頂点「チャンピオン・サケ」に輝いた1本です。大吟醸クラスの出品が多い中、純米酒での受賞は快挙です。味のコンセプトは「大味必淡(たいみひったん)」、時代を超えて愛される大いなる味わいは、濃すぎず、必ず程良い淡さがある、という意味です。一般に、酒造メーカーは銘柄を変えてもそのメーカーの癖がでます。ところが、出羽桜酒造は銘柄を変えると全く違った風味に変わる稀有な酒造メーカーです。まるでオールマイティの藤井棋聖のようです。
更新日時 : 2020年07月17日
カテゴリ : 日本のお酒