鹿児島県南九州市の高良酒造が、昔ながらのかめで仕込む手造りの芋焼酎八幡(はちまん)の旨さには脱帽です。手造りですから生産本数が少なく、貴重なこの八幡3本だけ入手できました。
今、諸田玲子さんの「闇の峠」と言う時代小説を読んでいるのですが、この話荻原重秀殺害の謎を扱っています。荻原重秀は、もちろん徳川綱吉の時代の経済官僚で貨幣を改鋳して質を落としたと、正徳の治の新井白石から糾弾された人物です。日本史の教科書でも徳川幕府を経済から衰えさせた人物として田沼意次と並んであげられています。しかし、最近経済学的見地より通貨の流通量を増やして経済の活性化をなしたと再評価されているようです。人の評価も時代と共に変わるようで、徳川吉宗や松平定信は緊縮財政の権化のように扱われることもある時代になったようです。「闇の峠」も再評価から生まれた小説みたいです。
更新日時 : 2024年11月29日
カテゴリ : 日本のお酒