酒店日記

このワイルドターキー・フォーギブンは大変ユニークな物で、偶然生まれた奇跡のレシピとされています。ケンタッキー州のワイルドターキーの蒸留所に勤務する従業員が、飲みごろを迎えタンクに移されていたバーボン原酒の中に、誤ってライウイスキーを注いでしまいました。当初はマスターディスティラーも大変な損失に繋がると怒っていたようですが、そのウイスキーの出来栄えの良さにそのミスをしてしまった従業員を許し『Forgiven=許された』という商品名でボトリングを行いました。一般的にライウイスキーは、バーボンよりも香りやコクが深いものが多いですし、普通のターキーですとアルコール度数が50度あるのですが、ワイルドターキー・フォーギブンは45.5度で日本人には飲みやすいですね。カラーは、ワイルドターキー8年物より薄めのアンバー。バーボンウイスキーによく見られるエステル臭が低く、バニラの甘い香りが漂います。口に含むとしっかりとした穀物とナッティーな甘さがゆったりと広がります。ミディアムボディながら飲みごたえがしっかりと有り、フィニッシュはシンプルでスムースな甘さが続きます。ロックにするとライ麦の苦みの様なコクと共に甘くスッキリとした印象がうかがえます。ソーダで割ってもスムースで飲みやすく切れのあるハイボールに仕上がり、ライウイスキー特有のコクのある香りと味わいも楽しめます。

更新日時 : 2017年11月24日
カテゴリ : 世界のお酒

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