カクテルのベースとして使われているジンの多くはドライジンです。しかしカクテルの種類やバーによってはシュタインヘーガーと呼ばれるドイツ産のジンを使っているところもあります。シュタインへーガーの名前の由来はそのまま、ドイツにあるシュタインへーガーの街で特産として生まれたことに起因しています。ドライジンやジュネヴァ・ジンは香り付けにジュニペーベリーを乾燥させて作ったスパイスを使用しているのに対して、シュタインヘーガーは生のジュニパーベリーを使用して作られます。生のジュニパーベリーを使っているので、ドライジンよりも控えめな風味と甘味、マイルドでスムースな味わいが特徴となっています。そのためドイツでは胃を活性化させる目的でビールを飲む前にショットグラスで一杯飲むことが通例となっています。しかし、日本人には、カクテルに使うとすっきりしすぎず濃厚すぎない、かといって控えめな風味でベターなベースになります。さて、1860年にドイツ北部エムス川沿いのハーゼルンネで誕生したハイト社は、現代的リキュールを作り出しているドイツの名門メーカーです。そのハイト社のシンケンへーガー・ジンは独特の香りと味わいが人気となっています。シンケンとは「ハム」のことを意味し、開発コンセプトもハムに合うシュタインへーガーとして作られています。そのためラベルにもジンとハムが描かれており、その意図を伺えるデザインとなっています。ただ楽しむだけでなく、食事との相性もいいジンです。
更新日時 : 2018年05月18日
カテゴリ : 世界のお酒