酒店日記

ブラントンブラックアメリカの独立戦争に、フランスが参加したことは有名です。特に、開明派ラ・ファイエット侯爵はフランス革命初期に新大陸そして旧大陸の英雄としてもてはやされました。若くして渡米し、ワシントンやフランクリン等と共に戦ったからです。そのため、後に米国大統領となるジェファーソンが、フランスのブルボン王朝への感謝として、ケンタッキー州の郡の一つをバーボン(ブルボンの英語読み)と名付けました。そのバーボン郡で造られたウイスキーがバーボンウイスキーになりました。コーンウイスキーもバーボンウイスキーもバーボン郡で造られればバーボンでした。しかし、現在は、バーボンウイスキーについては、連邦アルコール法に次のように決められています。原料となるトウモロコシが51%以上80%未満。新しいホワイトオークの内側を焦がした樽で最低2年貯蔵されている。160プルーフ(80度)以下で蒸留する。水は金属性物質など不純物を一切含まない。ケンタッキー州でつくられたものであること。以上です。なお、コーンウイスキーは80%以上のトウモロコシを原料として使っているウイスキーです。さて、貯蔵庫で長い眠りの時を過ごした原酒を、ひと樽ごとに厳格にテイスティングし、その中から熟成のピークを迎えたものだけが選ばれます。時間と手間を惜しまず造りあげた至高のバーボン。口当たりをややマイルドに仕上げた、ブラントンならではの繊細なキレと深みが宿っているバーボン、それがブラントン・ブラックです。ボトルトップは、ケンタッキーダービーのサラブレッドです。これぞ、バーボンです。

更新日時 : 2016年07月27日
カテゴリ : 世界のお酒

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