南フランスのランドック地方に世界遺産都市カルカッソンヌがあります。1200年位前、カルカッソンヌの城砦は、フランク帝国のカール大帝に兵糧攻めされました。城の王亡きあと、后であるダマ・カルカスは5年に渡る籠城の末に、城の守備兵大半が餓死してしまいました。そこで、ダマ・カルカスは最後の手段として、たった1頭残っていた豚に有りったけの小麦を与えて太らせた上で、塔の上から投げ落としました。「自分達は豚を捨てるほど食料はある!」という意味です。それを見たカール大帝はまんまと騙され、戦意を失い、引き上げて行きました。その様を見て、后カルカスは町中の鐘を鳴らして喜びました。CARCAS SONNE(=カルカスが鐘を鳴らしてる)」の古の伝説です。ラ・クロワザードは1998年に、このカルカッソンヌで創立されたワイナリーです。ラ・クロワザードの名称は、ランドックルーション地方の三大都市、カルカッソンヌ、ベジエ、そしてナルボンヌが交差する、昔、羊飼い、農民、漁師がそれぞれの作物を持ちより、市を行ったこの地方の重要な土地の呼び名に起因します。ラ・クロワザードではぶどうの栽培には農家と栽培方法について指導したり、高温でぶどうが傷むのを避け、最高の状態のぶどうを得るため、涼しい夜に収穫をするなど、ラングドックのテロワールや品種の個性を反映させた、クリーンで果実味に溢れたワインを造るために、ぶどうの栽培からボトリングまで最新の注意を払っています。3年連続でワインコンテストで金賞受賞、定評のあるワインです。
更新日時 : 2016年11月11日
カテゴリ : 世界のお酒