白ブドウなど主に色の薄い果皮のブドウを原料とした、無色に近い色調から黄色味を帯びたワインを白ワインと呼びます。赤ワインはタンニンなどを多く含んだ黒ブドウや赤ブドウを原料としています。そしてタンニンは渋みの成分です。従って、赤ワインは辛口しかなく、コクとタンニンにより渋みの深さによって、ライトボディーからフルボディーと言った分類がなされます。よく甘い赤ワインをと言われることがありますが、昔日本人が甘いワインと思っていたものは甘味料が混じっていたもので、本来の赤ワインには甘いものはありません。渋みの深さを基準に考えてください。それに対して白ワインは極辛口から極甘口まで分類があります。日本酒でも同じですが、料理と一緒に飲むときは辛口の方が食がすすみます。ただ味の濃い料理の場合は甘口の方が良さそうです。また食前酒や食後酒とする場合も甘口の方が良いかもしれません。さて、フランスのローヌ生産のテラ・ヴァントゥ・ブランは辛口です。輝きのある青みがかったライト・イエローカラーです。柑橘系果実の力強く豊かな香りです。口に含むと肉厚でフルーティーな果実味が広がり、程よい酸味と苦味が味を引き締めています。余韻もしっかり楽しめるパワフルなワインで、ハーブを使ったパスタやシーフードにぴったりのワインです。
更新日時 : 2016年12月09日
カテゴリ : 世界のお酒