14世紀から15世紀にかけて、英仏は100年戦争をしましたが、この時の英雄はジャンヌ・ダルクであること、周知のとおりです。しかし、これはナポレオンが流した情報操作だと言われています。実は、英国相手に勝利に次ぐ勝利を重ねたベルトラン・デュ・ゲクラン元帥こそが英雄だったのですが、彼と自分を比較されることをおそれたナポレオンがジャンヌ・ダルクを英雄に仕立てたらしいのです。さて、そのベルトラン・デュ・ゲクラン元帥はワインよりも地元産のリンゴ酒をこよなく愛したと言われます。リンゴを原料につくるブランデーは古くからフランス北部ノルマンディー地方でつくられてきました。中でもカルヴァドス産のものは質が高く、アップルブランデーの代名詞としてその名を使われるようになりました。ブラー社はカルヴァドスの中でも、Pays D’Auge(ペイドージュ)地区でのカルヴァドスづくりにこだわり、世界で広く知られています。ブラー・グランソラ―ジュは、2~5年熟成のフレッシュな原酒由来のリンゴを連想させるフルーティな香りです。オーク樽での熟成香とのバランスの取れた味わいには、かのゲクラン元帥も感動するかもしれません。食後のチーズや、シガーとの相性がよいカルヴァドスブラー・グランソラ―ジュですが、カクテルベースとしても頻繁に使われています。定番ジャックローズからコーヒーに入れて飲むホットカクテルまでいろいろなカクテルが楽しめるお酒です。カルヴァドスブラー・グランソラ―ジュ3/5、フレッシュレモンジュース1/5、グレナデンシロップ1/5をシェークして、カクテル・グラスに注ぐとジャックローズの出来上がりです。
更新日時 : 2016年11月25日
カテゴリ : 世界のお酒