つい最近まで西日本は、広島と高知を除き甘口の清酒が殆どだと言われてきました。ところが、この天山超辛口は、アルコール度16度、日本酒度+10.0、酸度1.2ですから、きりっとした男性的辛口に仕上がっていることがお分かりになるでしょう。そして、実際飲んでみると、切れがあり旨さもありで、アルコール度が普通の酒より0.5度高めなのがその旨さに繋がっているのでしょう。佐賀県小城の三日月には2万年前の石器時代から人が住んでいました。そして、弥生時代の小城は穀倉地帯だったようです。その小城に天山山系の伏流水の流れる祇園川の川辺で水車による製粉、製麵業を営んでいた七田家が、天山酒造を始めたのは、明治8年(1875年)でした。それ以来、天山酒造は地元に密着して、こだわりの酒を造り続けています。天山超辛口の原料は、佐賀県産日本晴で、三日月人の時代から堪能している天山山系の伏流水を仕込み水として使っています。この伏流水はミネラルを豊富に含んだ硬水で、旨さの源泉と言えるでしょう。本醸造ですから、冷やして良し、燗にしてなお良しのお酒です。
更新日時 : 2017年01月27日
カテゴリ : 日本のお酒