ジンはオランダのライデン大学の教授が医療用の薬として大麦やライ麦を原料として作った蒸留酒でした。16世紀の半ば、オランダが戦場となった時英国兵も投入され、彼らが持ち帰った物の中にジンもありました。その後、17世紀まではジンは医療用でしたが、18世紀になると徐々に嗜好品として飲まれるようになり、ロンドンの労働者階級が大変愛好するようになりました。消費量が増加するとともに時の政府はジンに重税を課すようになりました。重税による価格の高騰のため、ジンの消費量は落ちていきました。そこで、生産者は豪華な形状のボトルでジンを販売したり、ジンを販売するパブを増やすことにより、それまでの安酒としてのイメージを払拭することになりました。1832年連続式蒸留器の発明により純度の高い蒸留が可能となり、雑味を隠すための甘みを減らすことが可能となりました。ドライ・ジンの登場です。1850年英国議会は輸出用のジンを減税することにしました。それ以後、ジンは世界中に広まることになりました。ロンドンのブルームスバリー地区は、そこで生まれたビーフィーターを始め「ロンドン・ドライ発祥の地」です。ブルームスバリー社は小規模ながら品質にたいへんこだわっており、ブルームスバリーレモンジンは受注生産でしか作られておりません。オリジナル・カクテルのベースとしてお使いいただくのはもちろん、ただソーダやトニックウォーターで割るだけで、普段のジンベースのカクテルとは違った楽しみが広がります。なお、ラベルの45はアルコール度数45度のことです。
更新日時 : 2017年01月20日
カテゴリ : 世界のお酒