755年、唐で安史の乱が起こりました。これは現在の北京を根城にした節度使(玄宗皇帝が置いた地方防衛長官)の安禄山が起こした反乱です。楊貴妃に迷った玄宗の治世に叛旗を翻しました。唐の都長安も一時占領されました。唐はウイグルと連合して安史の乱に勝利を収めました。そのウイグルと今の中国の関係は隔世の感です。さて、この天下の美女楊貴妃が愛したと言われるお酒が桂花陳酒です。唐は漢民族の国ではなく、遊牧民の拓跋部の国ですから、白ワインに金木犀の花を3年間漬け込んだ中国のリキュールを愛した可能性は高いと思われます。中国では食前酒として飲むことが多いようです。食中にはあまり飲みませんが、中華なら、味の濃いものが合います。北京ダックとか、回鍋肉とか、焼き餃子は辣油たっぷりなら合います。あとはソーダ割り、ロック、紅茶に垂らすなどの飲み方もあります。最近の日本では、甘口のワインを飲む感覚で女性に人気があります。
更新日時 : 2017年02月17日
カテゴリ : 世界のお酒