子供の頃、少年版源平盛衰記を読んでいて、鹿ヶ谷の陰謀で俊寛和尚が鬼界ケ島に流された話が妙に恐ろしくずっと記憶に残っています。平清盛全盛の時(1177年)、後白河法皇の側近であった僧都俊寛は鹿ヶ谷の山荘に藤原成親や西光らを集め、打倒平氏の陰謀をめぐらせました。ところが、この陰謀は発覚し、俊寛は薩摩国の鬼界ケ島に流され、この地で亡くなりました。このおどろおどろしい鬼界ケ島が、現在では夢と伝説の島喜界島です。坊主前(ボウズンメイ)と呼ぶ地に俊寛の墓があり、島の人々や観光客の供える花や線香に絶え間はありません。喜界島は鹿児島県大島郡のなかにあり、奄美群島国立公園に属します。ここに、100年ほど前喜界島酒造が創業しました。喜界島酒造が生産する長期貯蔵酒「沙羅」は、すっきりした味わいが特徴の黒糖焼酎(25度)です。黒糖焼酎本来の「コク」また爽やかな香りを決して損なわないようにして、出来上がった秀逸作です。すっきりした味わい、爽やかな香りを是非ご賞味ください。
更新日時 : 2017年06月23日
カテゴリ : 日本のお酒