TPPでオーストラリアワインやカリフォルニアワインの関税率8年後撤廃され、愛飲家にとって喜ばしいことです。しかし、同じTPP加盟国なのにチリワインについては話題になっていません。実は6年前日本チリ経済連携協定(EPA)が発効されており、現在段階的に撤廃中であともう少しで完全撤廃されます。つまりチリワインはTPPよりも進んでいます。チリは地中海性気候の地域があり、ブドウの古木も多く、またスペインの影響で醸造技術にもたけています。コノスルシラーヴァラエタルは、イチゴやイチジクのジャム、煮詰めた赤い果実の濃厚な香り。シラー独特のスパイシーさも微かに感じられます。豊富なタンニンと、質感あふれる口当たりが印象的。やや若さはあるもののベルベットのような滑らかさ、スムーズな舌触りとボリューム感が味わえます。
更新日時 : 2015年10月29日
カテゴリ : 世界のお酒