唐の皇帝は長年美女を求めてきましたが、ついに楊家の娘楊貴妃を手に入れました。それ以来、皇帝は彼女にのめりこんで政治を忘れたばかりでなく、その縁者を次々と高位に取り上げました。その有様に反乱(安史の乱)が起き、皇帝は宮殿を逃げ出します。しかし楊貴妃をよく思わない兵は動かず、とうとう皇帝は兵をなだめるために楊貴妃を殺害しました。反乱が治まると皇帝は都に戻りましたが、楊貴妃を懐かしく思い出すばかりです。ある道士が術を使って楊貴妃の魂を捜し求め、苦労の末、ようやく仙界にて、今は太真と名乗る楊貴妃を見つけ出しました。太真は道士に、皇帝との思い出の品とメッセージをことづけました。それが「天にありては願わくば 比翼の鳥となり、地にありては願わくば 連理の枝とならん」という、有名な唐の詩人白居易の長恨歌の1節です。比翼の鳥とは、雌雄一体となって飛ぶという鳥です。連理の枝とは、木の枝同士が連なって木目が通じ合っていることを表わし、どちらも仲睦まじい様子が表現されています。明治28年、味わい深く、飲み飽きのしない日本酒、いつもそばにそっと寄添うお酒を造ることを願い、比翼鶴酒造は久留米市城島町に誕生しました。さて、比翼鶴純米酒は、精米歩合70%の純米酒で、昔ながらの懐かしい味わいのお酒です。純米ならではのうま味とコクが楽しめます。酒質がしっかりとしていて、冷から燗まであらゆる温度帯でお楽しみいただけます。食中酒として料理と一緒にお楽しみ下さい。このお酒は、3年連続国税庁の福岡県酒類鑑評会で金賞を受賞していますが、手軽に晩酌として飲めるお酒です。ぶっちゃけて言うと、旨くて安い酒です!
更新日時 : 2017年11月10日
カテゴリ : 日本のお酒