スコットランドのスペイサイドは良質の水があり、蒸留所の多いところです。日本で言えば、宮水の灘と言ったところでしょうか。そのスペイサイドの一角にスムースな流れの谷と呼ばれる場所があります。すなわちリベット川の谷グレンリベットです。リベット川はラダーヒルズに高く浸みだし、曲がりくねってエーボンに流れ込んでいきます。このリベット川沿いに蒸留所を構えるジョージ・スミスは、企業家魂に富む度胸のある男でした。彼はジョージ4世の所望をチャンスと思い、彼の蒸 留所で作られたウイスキーを献呈しました。ジョージ4世の側近たちは、そのウイスキーを違法ともできず、1824年ジョージ・スミスは蒸留酒製造業者のライセンスを取得しました。つまり、グレンリベットが公認スコッチウイスキーの第一号となりました。ところがです、周りの密造業者たちは、ジョージ・スミスは自由にビジネスを行えるのに、自分たちが依然として活動を隠さなければならないことに激怒しました。
更新日時 : 2015年12月12日
カテゴリ : 世界のお酒