神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世は第6次十字軍で、エルサレムを無血開城に導きました。しかし、法王グレゴリオ9世はあまりにもその開城がイスラム教徒と融和的であるために、フリードリヒ2世を許すことができません。ついには、北イタリアで法王を支持するロンバルディア同盟軍と皇帝軍が激突しました。北イタリアのヴェローナも例外ではありません。ヴェローナの貴族モンタギュー家は皇帝派、キャプレット家は法王派と別れ、血を血で洗う抗争が繰り返されました。シェイクスピアはこの抗争を「ロミオとジュリエット」と言う名戯曲に仕立てました。モンタギュー家のロミオとキャプレット家のジュリエットの悲劇、この芝居好きがみんな知っているヴェローナの近郊ソアーヴェ村に、1883年ボッラ社は創業しました。ボッラ社はイタリア白ワインの代名詞「ソアーヴェ」を生産しています。花のような香りのフレッシュでフルーティな辛口です。飲み口は爽やかでスッキリしています。魚介料理をはじめ、どんな料理ともよく合います。ブドウ品種はギリシアを起源とするガルガーネガ種です。テーブルワインとしてお勧めする逸品です。
更新日時 : 2016年05月14日
カテゴリ : 世界のお酒