ワイルドターキー8年の封印シールに101と印字されています。これは、酒の強さの指標であるアルコールプルーフを示しています。そして、アメリカのUSプルーフは、アルコール度数を2倍した値です。従って、101ですと、50.5度です。以前ウイスキーのアルコール度数はたいていは43度でした。それが、低アルコール飲料が好まれ始めたせいか現在の殆どのウイスキーは40度になりました。この低アルコール時代に、80年ほど前の蒸留所オーナーであるトーマス・マッカーシーが野生の七面鳥狩りに1本のバーボンを携えそれを喜んだ狩り仲間が、そのバーボンをワイルドターキーと呼び始めたそのままの伝統を受け継いでいます。アルコール度数が強いと、コクが出て、味わいが増します。。ワイルドターキー8年は高いアルコール度数にもかかわらず、例外的に繊細な味わいを持つ8年熟成のバーボンです。そして、その深い琥珀色はクロコダイルスキンと呼ばれ、最も深く内側を焦がされたオーク樽からの恩恵です。強烈なインパクトのあるフルボディテーストを持ちながら、心地よい甘さとコクが、口の中で長く余韻を残します。アウトドア派は一度お試しあれ!
更新日時 : 2016年01月20日
カテゴリ : 世界のお酒
ギリシアの神ディオニッソスをラテン語(今はカトリック教会くらいしか使うことはありませんが、本来は古代ローマ人の言語)で言うと、ご存知酒の神バッカスです。バッカスの従者にケンタウロスがいます。ケンタウロスは射手座を表します。このケンタウロスは、人と自然の調和を意味します。さて、南フランス、コニャック地方のワイン醸造家レミー・マルタンは1724年レミー・マルタン社を創業しました。4代目の経営者ポール・エミール・レミー・マルタンは射手座の生まれでした。そこで、彼はケンタウロスをシンボルマークにしました。そのため、レミー・マルタン社は人と自然を調和させ、最高品質の探求をモットーとするようになりました。2度蒸留された白葡萄によりできたオー・ド・ヴィー(命の水が直訳ですが、ブランデーのこと)をオーク樽で2年以上熟成させたものをコニャックと呼びますが、繊細なアロマと滑らかな質感を捉えるため伝統的手法の小さなアランビック・スチルで蒸留し、セラーマスターが伝統的習わしに従い、小さなオーク樽で長期熟成させたコニャックがレミー・マルタンVSOPです。口に含むとバニラ、オーク、ヘーゼルナッツ、リコリス(甘草)、ポートワインなどのミックスされた芳醇な上質な味を楽しめます。美味しいチョコレートをつまみに、ブランデーグラスに室温のブランデーを少量入れて、手の体温で温めながら飲むのが一般的です。でも、個人的には邪道なロックの方が飲みやすいですね。
更新日時 : 2016年01月16日
カテゴリ : 世界のお酒
初期の江戸時代、摂泉十二郷(摂津十一郷と和泉の郷、今の大阪堺)から大消費地江戸へ酒を海上輸送することを下り酒と呼んでいました。さて、寛永2年(1625年)創醸し、享保2年(1717年)創業の櫻正宗酒造6代目山邑太左衛門は、西宮と魚崎(今の神戸市東灘区)で酒を醸造していました。双方で作る酒は、工程は全く同じなのに味は異なり、西の宮の方が良質な味でした。なぜか太左衛門は研究し、西宮にある梅の木蔵の「梅ノ木井戸」の水にあると結論しました。西の宮の水がやがて略されて、「宮水」と呼ばれるようになりました。以後、灘5郷の酒蔵は、宮水を使うようになりました。すると、灘は港に近く、また当時造船技術が進歩して樽廻船や千石船が多くなっていましたので、下り酒の殆どは灘5郷産となり、灘の生一本と言う言葉が生まれました。宮水の発見が近代日本酒産業の発展に導いたのです。宮水の華は6代目山邑太左衛門による発見以来、宮水を知り尽くした蔵元が醸した思い入れの特別純米酒です。やや辛口で、冷やでもぬる燗でも味わえます。伝統の味をお楽しみください。
更新日時 : 2016年01月03日
カテゴリ : 日本のお酒