すき酒造は宮崎県の西部の小林市に位置し、九州山脈の山々が連なり、熊本県の県境に隣接する自然豊かな景観の山里「須木」にて焼酎造りを百年続けています。2010年、更なる永劫の百年を目指し、手造り麹・麹室・総甕壺仕込みが行える、本物を追求し、「伝統」を継承する総木造の焼酎蔵を新築・完全移転しました。ここで紹介するのが芋焼酎山猪(やまじし)です。山猪は昔懐かしい芋の香りと濃厚で重みのある、そして甘味の強い焼酎です。昨今の飲みやすい焼酎に飽き足らない焼酎好きの方々へお勧めです。期間・数量限定商品です。美味しかった!
鹿児島では日本各地と同じように清酒作りが古くから行われていましたが、温暖な気候のもとでは良質な酒は求められません。そこで1500年頃から醪を蒸留して焼酎を造る技術が伝わり、薩摩の地に定着しました。当時の阿久根は交易の拠点として賑い、琉球や東南アジアとの行き来がありました。関ヶ原の合戦から間もなく第二代薩摩藩主島津光久は阿久根投宿の折に献上された焼酎の旨さに、「諸白(もろはく)」と称して絶賛しました。その後江戸時代の終わりまで、阿久根焼酎は国分煙草と共に薩摩藩を代表する銘品でした。江戸において阿久根焼酎は灘の酒以上の高値が付いていました。阿久根の地に蔵を構える鹿児島酒造黒瀬杜氏伝承蔵、東シナ海を望む斜面に、潮風と昔から住み着く蔵の酵母の恵みを受けて毎日々焼酎造りに励みます。さて、昭和の時代、鹿児島を一世風靡した本格焼酎「ちご櫻」。それは焼酎がブームとなり全国に広がる前の時代に九州の方々に愛された味わいでした。薩摩酒造の復刻版の誕生、昔ながらの黄金千貫の特徴を活かしながらも、現代風の飲み易さに仕上げた労作です。白麹を使った常圧蒸留です。鹿児島限定商品ですが、今回だけ入荷できました。一度お楽しみください。