9世紀フランク王国のカロリング朝のカール大帝が、「新酒ができると、街道筋にぶどうの葉などを吊るし、新酒の出来たことを知らせて飲ませよというワイン居酒屋の規定(シュトラウスヴィルトシャフト)」を定めました。現在もその習慣はDer Neueとして受け継がれ、その年の新酒が誕生すると待ち焦がれていたライン川流域の人々により楽しまれています。デア・ノイエ2016は、11月1日に解禁されました。ドイツのライン地方ラントヴァインで、ロマヌス・ケラーライ社がミュラートゥルガウ種主体の甘さを抑えた爽やかでフレッシュな酸味が魅力的な、フルーティ&エレガントなやや甘口白ワインがデア・ノイエ2016です。しっかりしたコクで口当たりが優しい癒し系ワインです。ご賞味あれ!
大久保利通が暗殺され、伊藤博文を中心とする薩長か、大隈重信を中心する肥前かと権力争いをしていた明治14年(1881年)の政変時、新潟で菊水酒造は創業しました。さて、今回のおすすめ無冠帝が生まれたのは、今から30年以上前のことです。「地位や名誉にこだわらず、一方で、高い志を持っている。」吟醸酒に対する菊水の想いを「無冠の帝王」に重ね合わせて名づけられた無冠帝は1983年に発売されました。そして、現代の生き方、楽しみ、嗜みに映えるスタイリッシュな和酒へ、無冠帝がいま、大きく変わって再登場です。新しい無冠帝は、吟醸生酒です。吟醸酒本来の冴えた味わい、それをさらに洗練させました。辛口と旨口が調和した旨辛タイプで、辛さの中にもしっかりとした旨みやコクが感じられます。また、生酒ならではのフレッシュな吟醸香があり、この香りが全体の味わいを引き立て、洗練された風味に仕上げています。また、新しい無冠帝はスタイリッシュな和をテーマにボトルも一新しました。現代のテーブルにもさりげなく彩を添えるように、ボトルはブルーを基調としたボルドーワイン型のやや細身のボトルを採用しました。女性の手にもしっくりと馴染みます。また、エンボス加工を施しており、光を受けるときらきらと輝き、テーブルを華やかに演出します。一新した無冠帝、洒落た逸品です。