九州と言う大地が最初に海から顔を出したのは、宮崎県、五ヶ瀬蔵にそびえる祇園山であると、4億3千万年前の化石が語ります。その太古の地層をくぐり湧き出る石清水は、今吐ノ瀬、窓の瀬、あららぎの瀬など、五つの瀬に由来する清流・五ヶ瀬川の水として、今も太古の時代と変わらない澄みきった輝きを放っています。山女魚が泳ぐ姿も見えるこの畔で、日本で初めての本格そば焼酎は雲海酒造により産声をあげました。国見ヶ丘から五ヶ瀬方面に広がる雲海は、いまにも神様の声が聞こえてきそうな絶景です。その美しさにあやかって、生まれたばかりの本格そば焼酎が雲海と名付けられました。本格そば焼酎雲海には、固有の魅力があります。まず、一口ふくむと、清らかさを感じます。俗に言う「さっぱり」とはひと味違う味わいです。淡泊なのではなく、ほのかな甘みが深さのある飲み心地を描いていく感じです。ロックで爽快に香り立ち、お湯割りでゆっくりと旨さが染みいるおいしさです。宮崎県の酒造メーカーであるにもかかわらず、あえて芋でなくそば焼酎をお薦めする味と香りをご堪能下さい。
更新日時 : 2017年08月18日
カテゴリ : 日本のお酒
ブランデーは、果実酒から造る蒸留酒の総称です。フランス語で焼いたワインの意である「ヴァン・ブリュレ」が、オランダやイギリスに持ち込まれた際に変化し、ブランデーとなって広まりました。フランスには、「コニャック」「アルマニャック」「カルヴァドス」という3大ブランデーがあります。フランスの特定の地方で生産されるブランデーのうち、AOC(原産地呼称統制法)という法律の規定をクリアしたものだけが「コニャック」「アルマニャック」とつけることが許されます。また、「カルヴァドス」はリンゴを原料とするブランデーです。さて、マーテルは、コニャックのメーカーの中でも1715年に創業と最も古い歴史をもちます。創業当時は地元で愛されていたブランデーでしたが、次第に貴族愛飲のブランデーにまで成長したことから、コニャック地方の中でも特別な存在とされています。マーテルVSOPは、19世紀初頭に初めて製造され、以来、コニャック地方で最も優れた4つの畑から収穫されるブドウをブレンドするという独自の伝統を、今もしっかりと守って作られています。ライムやリコリスを思わせる、ほろ苦さもありながらも柔らかな香りと砂糖漬けにしたフルーツやナッツの香りです。柔らかく芳醇で複雑な味わいと骨格を感じるしっかりとした味わいで、長く余韻が続きます。なお、フランス語で天翔けるツバメは「Marlette」と書き、マーテル(Martell)と発音が似ていたため、天翔けるツバメがトレードマークになったようです。
更新日時 : 2017年08月11日
カテゴリ : 世界のお酒
1578年上杉謙信は織田信長と決戦をするため春日城を出立する予定でした。しかし、謙信は脳卒中で不帰の人となりました。謙信は酒を頗る愛し、肴無しにいつも飲んでいたのが原因と言われています。なにしろ川中島の戦いのときにも直径12センチ前後ある馬上盃で飲んでいたということですから。さて、吉乃川は戦国の世、謙信の地新潟県長岡で天文17年(1548年)創業の酒です。越後の虎、上杉謙信が春日城の主となった頃より伝統を守り、越後の良酒を460年変わらず醸してきました。冷や生吉乃川は、深い本物の生酒にこだわった冷や生です。新鮮で清涼感のある香りと爽快感の味わいが楽しめます。アルコール度数14度で、日本酒度+3、酸度1.1ですから、スッと飲めます。冷やしたり、ロックでお愉しみください。
更新日時 : 2017年08月04日
カテゴリ : 日本のお酒