からり芋の醸造を手がけるのは芋焼酎の本場・鹿児島県日置市の小正醸造日置蒸溜蔵です。明治16年創業、120年を超える伝統蔵元である小正醸造の伝統の技と魂は、からり芋の美味しさにもしっかりと生かされています。からり芋は蔵元の技術と原料に特にこだわっています。芋はすべて契約農家の方の畑で獲れたものです。その土は幾度も深く耕やされ、日光をしっかり浴び、酸素をたっぷり含んだ健康な土です。そして畑ごとに最適な肥料を施すなど、よい焼酎造りのために畑作りからはじめています。原料に使われる芋は、鹿児島県産の黄金千貫(こがねせんがん)100%です。契約農家の方が芋成熟時期を見きわめて収穫、翌日には蔵元へと運ばれます。焼酎の出来を左右する芋の「旬」、そして「鮮度」にしっかり気を配っています。蔵元に運ばれてきた芋を、まずチェックします。そして、洗浄時に傷んだ部分を一つ一つ手作業で丁寧に除去していきます。良質な黄金千貫のさらに良いところだけを厳しく選別して、原料に使用しているのです。麹は白と黒の2種類を使用しています。さらに、独自の蒸留器を用い芋本来の風味を残してきれの良い後味に仕上げました。水は、シラス台地でろ過された蔵の地下水を使っています。旬の風味と香りをどうぞお楽しみ下さい。
更新日時 : 2017年07月07日
カテゴリ : 日本のお酒
エンシェント・エイジはアメリカの古き良き時代、西部開拓時代にちなんだブランド名です。Aがふたつ並んでいるので、”2A”とも呼ばれています(Ancient Age)。ケンタッキー州のバッファロートレース蒸留所で蒸留された原酒は4年間寝かされ、特に状態のよいものはシングルバレル・バーボンウイスキー”ブラントン”の原酒となり,その他のものはアルコール度数40度に調整され、エンシェント・エイジとして出荷されます。ブラントンは”唯一無二のバーボン”と呼ばれる名酒ですのでその流れをくむバーボンが安い価格で手に入るのは非常にお得といえます。味わいはライトでクセがなく、スムーズな喉越しが特徴です。このウイスキーを飲みながら、皆さん自身の”古きよき時代”に思いをはせてみてはいかがでしょうか。実をいうとブラントンはアルコール度数が46.5度もあり、私には40度のエンシェント・エイジの方が飲みやすいんですが、ここだけの内緒です。
更新日時 : 2017年06月30日
カテゴリ : 世界のお酒
子供の頃、少年版源平盛衰記を読んでいて、鹿ヶ谷の陰謀で俊寛和尚が鬼界ケ島に流された話が妙に恐ろしくずっと記憶に残っています。平清盛全盛の時(1177年)、後白河法皇の側近であった僧都俊寛は鹿ヶ谷の山荘に藤原成親や西光らを集め、打倒平氏の陰謀をめぐらせました。ところが、この陰謀は発覚し、俊寛は薩摩国の鬼界ケ島に流され、この地で亡くなりました。このおどろおどろしい鬼界ケ島が、現在では夢と伝説の島喜界島です。坊主前(ボウズンメイ)と呼ぶ地に俊寛の墓があり、島の人々や観光客の供える花や線香に絶え間はありません。喜界島は鹿児島県大島郡のなかにあり、奄美群島国立公園に属します。ここに、100年ほど前喜界島酒造が創業しました。喜界島酒造が生産する長期貯蔵酒「沙羅」は、すっきりした味わいが特徴の黒糖焼酎(25度)です。黒糖焼酎本来の「コク」また爽やかな香りを決して損なわないようにして、出来上がった秀逸作です。すっきりした味わい、爽やかな香りを是非ご賞味ください。
更新日時 : 2017年06月23日
カテゴリ : 日本のお酒