奥の松酒造は、享保元年(1716年)創業で福島県二本松市に300年ほど酒造りを営んでいます。
さて、高村光太郎は智恵子抄で次の歌を詠みました。
あどけない話
智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。
この句の美しき阿多多羅山をイメージして、奥野松酒造は吟醸あだたらと言うトロフィー受賞酒を造りました。ふくよかで爽やかな香り、なめらかなのどごしです。冷で楽しむ晩酌などにおすすめの吟醸酒です。更に、吟醸あだたらが、なんとトロフィー受賞酒から選ばれる”インターナショナル・ワインチャレンジ2018”、世界No.1の称号である”チャンピオン・サケ”を獲得しました。そして、720mlで1,080円と言うお手頃の価格です。最高峰のお味を今こそお確かめください。
更新日時 : 2018年09月14日
カテゴリ : 日本のお酒
「女心と秋の空」と言うと、女性の感情の起伏が激しいことや移り気なことですが、「男心と秋の空」と言うと、女性に対する男性の愛情が変わりやすいことらしいです。「男心と春の空」と言うと、秋が冬に向かっていくことから冷たくなること、春は夏に向かっていくから温かくなっていくことから、男の温かさを表すようです。ということで、男心も女心と同じく移り気なことに変わりはないようです。さて、こんな移り気な男心を掴もうと、1598年創業の新潟県新発田市の市島酒造は、男心本醸造生貯蔵300㎜を造りました。さっぱりした飲み口が疲れた体を癒します。キンキンに冷やして飲まれると良いでしょう。
更新日時 : 2018年08月31日
カテゴリ : 日本のお酒
元禄文化華やかなりし頃(1688年~1704年)、佐賀県三養基郡に位置する天吹山の麓で天吹酒造は創業しました。300年の長い歴史を持つ天吹は実りの多い佐賀平野で収穫された酒米と背振天山のまろやかな伏流水、新しい酵母である花酵母、そして歴史の中で蓄積された技を引き継いだ蔵人たちが、真摯に美酒造りを追求しています。天吹 夏に恋する 特別純米 生は、夏用の冷酒で、日本酒度+10と超辛口です。しかし、口当たりは仕込み水が軟水ですから大変優しいです。火入れ殺菌しない生です。味わいは熟成した旨き味で後味はすっきりです。今の暑い時期にピッタリのお酒です。お試し下さい。
更新日時 : 2018年08月17日
カテゴリ : 日本のお酒