人吉・球磨地方に隣接する鹿児島県北部、大口市に郡山八幡という神社があります。昭和29年、建物の改修中に、右の写真の木札が発見されました。これは、神社の座主がたいへんなケチで、焼酎を一度も振る舞ってくれなかった・・・という不平を宮大工がつづった落書きとされています。実は、この「落書き」が、現在、我が国に残されている最古の「焼酎」という文字です。落書きが書かれた永禄二年(1559年)当時は、球磨の領主相良氏の最盛期で、その領地は現在の県境を越えて、鹿児島県の大口市周辺にまで及んでいました。つまり、戦国時代には、すでに相良氏の領地には焼酎があり、庶民の楽しみとして、広く浸透していたのです。では、宮大工の作次郎、助太郎が所望した焼酎とは、どんなものだったのでしょう。この落書きだけでは、その原料や味わいをうかがい知ることはできませんが、芋焼酎でなかったことだけは確かなようです。この時期、サツマイモはまだ日本に渡来していませんでした。永禄二年当時、相良氏領地として、人吉・球磨との人や物の行き来が盛んだった鹿児島県北部で飲まれていた焼酎は、米、あるいは雑穀を原料とした「人吉・球磨スタイル」のものだった可能性が高いのです。この伝統を受け継いだ米焼酎が高橋酒造の本格米焼酎しろです。 食中酒としてどんな料理とも相性がよく、素材本来のよさ、味わいを引き出します。上品な香り、軽やかな口当たり、透明感のある、すっきりとした味わいの淡麗タイプの米焼酎です。ロック、水割り、ハイボール、あるいはボトルごと冷凍庫で冷やしてクールショットでも美味しく召し上がれます。
更新日時 : 2017年09月22日
カテゴリ : 日本のお酒
雪岳山(ソラクサン)は韓国北東部に位置する、峻険な稜線を南北に走らせた山岳景勝地です。神秘的な渓谷には清らかな水が流れ、川床の岩場では清冽な湧水が随所に見られる、名水の地としても知られています。そんな雪岳山系の天然水から、韓国焼酎鏡月は生まれました。鏡月は、雪岳山の地下100mから湧き出した湧水を、ミネラルウォーター規格に適合した飲料水として、化学処理することなく使用しています。天然ミネラル(カルシウム、マグネシウム)がやさしい味わいを生み出しています。この天然水由来の澄み切った味わいが特長の鏡月をベースにアセロラの風味を加えたのが、ふんわり鏡月アセロラです。アセロラの優しい香りとほのかな甘みが特長です。アルコール度数16%で、氷を入れたグラスに注ぐだけで、アセロラ割りのようなすっきりした爽やかな味わいをお楽しみいただけます。サントリー製品です。
溝上酒造は、地元北九州市八幡東区景勝町にある日本酒の蔵元です。弘化元年(1844年)に創業し、ご存知のように、地酒「天心」の銘柄で親しまれています。「寒造り」に適した皿倉山の麓に酒蔵を構え、脈々と受け継がれる技と清らかな湧き水をもとに、うまい酒造りを続けています。そして、この皿倉山を冠した吟醸酒を造りました。純米吟醸皿倉です。 ふくよかな旨味があり、のど越しはなめらかです。一年ほど熟成させているため、口あたりがとてもまろやかなお酒に仕上がっています。味もしっかり出て、吟醸香がします。日本酒度+4度でやや辛口ですが、口あたりがまろやかなので、あまり辛く感じません。幅広い料理と合わせられる一品です。ギラヴァンツ北九州ファンもわっしょい北九州夏祭り愛好者も地元の皆さんご堪能ください。
更新日時 : 2017年09月01日
カテゴリ : 日本のお酒