薩摩の国には、結束の固さから生まれた銘酒があります。鹿児島県の最北端の町、長島は、大小23の温暖な島々に囲まれ、急流な東シナ海の潮流と風光明媚な地形、そして、山の幸、海の幸に恵まれており、鹿児島県本土と全長502メートルの黒之瀬戸大橋で結ばれています。そこに、長島研醸有限会社は、昭和42年2月に長島にある酒造会社5社の共同瓶詰工場として設立いたしました。(宮内酒造合名会社・宮乃露酒造株式会社・長山酒造有限会社・杉本酒造合資会社・南洲酒造合資会社)
五つの蔵元がそれぞれの伝統と技で醸し出した焼酎を巧みにブレンドし、設立時からの味を現在に受け継いでいます。その一つがさつま島美人です。まろやかな甘口で、いつまでも飽きずに飲めるくせのない焼酎です。島(世)の男性にいつまでも愛されるようにと願い「さつま島美人」と命名しました。豊かな芳香とコクのあるうまみのわかるお湯割、ひんやりとした喉ごしのオンザロック、ずばり生のままで風味を味わうストレート、お好みにあわせてどうぞ。
更新日時 : 2016年07月10日
カテゴリ : 日本のお酒
生酒らしい華やかな香りと味わいで、日本酒度5度酸度1.2ですから典型的な淡麗辛口です。出羽桜酒造は、火入れつまり加熱処理をして火落菌などの雑菌を抑えた桜花吟醸酒と、全く加熱処理せず本来の香りと味わいを重視する本生の桜花吟醸酒を生産していますが、今回ご紹介するのは後者の本生です。本生は加熱処理をしていませんので、要冷蔵、お早めにお飲みください。要冷蔵は面倒ですが、一度飲まれるとその華やかさの虜になるでしょう。
文政6年(1823年)現在の石川県白山市で、手取川水系の水を利用し、多くの水車を回して精米したことを語源とする車多酒造が創業しました。天狗舞山廃仕込純米酒は、ロンドン2011IWC純米酒部門で最高賞を獲得しています。現在機械化が進み麹の酵素が白米に吸収されるのが簡単になりましたが、車多酒造は、蒸した米、麹、水を混ぜ粥状になるまですりつぶす山廃仕込みを続けています。そのため、山廃仕込み特有の濃厚な香味と酸味の調和のとれた個性豊かな純米酒となりました。
「天狗舞」 日本酒ならば何でも美味いと思う私でも、この純米吟醸酒には、シャンパンの最上品よりも脱帽したい気分になる。そして、私は訪れたことはなくても、石川県の白山の奥にはほんとうに天狗がいて、コワイ天狗もこの酒を飲むと舞い始めるのだと、その様子まで見えるような想いになる。季節ならば、いつなのだろう。積もった雪が白く輝やく、冬の夜だろうか。だから、死んでも「てんぐまい」になんて、改めてくれるなと思う。
以上は、漢字の美しさについて書かれた塩野七生女史のエッセイの一部です。天狗舞飲みたいな!
更新日時 : 2016年05月31日
カテゴリ : 日本のお酒