ある男が第16代アメリカ合衆国大統領リンカーンに、酔っぱらいの軍人グラントを根拠なく非難しました。すると、リンカーンは、「ところで、皆さん、あなたたちの誰でもいいからグラント将軍がどこでウイスキーを手に入れているか教えてくれませんか。もしそれが分かれば、すべての戦地にいる将軍にそのウイスキーの樽を送りたいからです。」と答えました。ユリシーズ・グラント将軍は、南北戦争時の南軍リー将軍に匹敵する北軍の優秀な将軍であり、後に第18代大統領になりました。このグラント将軍が最も愛したバーボンウイスキーが、オールドクロウです。1830年代に、ケンタッキー州フランクフォートで、スコットランドの移民ジェームズ・C・クロウはウイスキーの生産を始めました。オールドクロウです。オールドクロウは樽の中で最低3年熟成され、80プルーフ(アルコール度数40度)のケンタッキー州最古のバーボンの一つです。鋭い爪をもつカラスがオオムギの穂をつかむロゴは、北軍と南軍の架け橋となるシンボルでもあります。リンカーンとグラントに乾杯!
更新日時 : 2017年07月28日
カテゴリ : 世界のお酒
モンテプルチアーノ・ダブルッツォは、イタリア中央部アドリア海沿岸アブルッツォ州で生産される赤ワインまたはロゼワインで、イタリアのワイン法によって、DOCワインに指定されています。使用されるぶどう品種は、モンテプルチアーノ種で、トスカーナ州(州都はフィレンツェ)のモンテプルチアーノの町から導入されたとされています。モンテプルチアーノで生産されるDOCGワインのヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは、現地でプルニョーロ・ジェンティーレ(Prugnolo gentile)と呼ばれるイタリアで最も人気のあるサンジョヴェーゼのクローンとされていて、「モンテプルチアーノ種」もサンジョヴェーゼの枝変わり(枝だけ突然変異がおこり新種ができた)と見られています。アブルッツォ州で認められている唯一のDOC赤ワインであるため、生産量が多く、手軽なお値段で常用酒として美味しく飲むことができます。
更新日時 : 2017年07月14日
カテゴリ : 世界のお酒
エンシェント・エイジはアメリカの古き良き時代、西部開拓時代にちなんだブランド名です。Aがふたつ並んでいるので、”2A”とも呼ばれています(Ancient Age)。ケンタッキー州のバッファロートレース蒸留所で蒸留された原酒は4年間寝かされ、特に状態のよいものはシングルバレル・バーボンウイスキー”ブラントン”の原酒となり,その他のものはアルコール度数40度に調整され、エンシェント・エイジとして出荷されます。ブラントンは”唯一無二のバーボン”と呼ばれる名酒ですのでその流れをくむバーボンが安い価格で手に入るのは非常にお得といえます。味わいはライトでクセがなく、スムーズな喉越しが特徴です。このウイスキーを飲みながら、皆さん自身の”古きよき時代”に思いをはせてみてはいかがでしょうか。実をいうとブラントンはアルコール度数が46.5度もあり、私には40度のエンシェント・エイジの方が飲みやすいんですが、ここだけの内緒です。
更新日時 : 2017年06月30日
カテゴリ : 世界のお酒