1695年オランダのアムステルダムで、ペトロス・デ・カイパーとその妻アンナ・カスターズは、リキュールメーカーのデ・カイパー社を創業しました。1995年に、創業300年目を記念してオランダのベアトリクス女王より、ロイヤル・デスティラーの称号を授与されています。さて、このデ・カイパー社にシトロンジュネヴァと言うリキュールがあります。オランダ・ジンをベースとして、レモンを主体とする柑橘系の香りを付け、その後、水で希釈(加水)して、さらに砂糖シロップを加えて製品としています。シトロンジュネヴァはロックでも飲めますが、カクテルの材料として使われることが多いようです。ここでは、シトロンソーダのレシピを紹介しましょう。シトロンジュネヴァ45ml、ソーダ45ml、それにレモンジュースを適量加えステアリングすると簡単に出来上がりです。蒸し暑い時には格好のカクテルです。
更新日時 : 2017年06月09日
カテゴリ : 世界のお酒
司牡丹酒造、竹村家の屋号は「黒金屋」と言い、慶長8年(1603年)より土佐(高知県)の佐川の地にて酒造りを営んでいました。一方、坂本龍馬の本家「才谷屋」も、質商・諸品売買等と併せて酒造りを営んでいました。「才谷屋文書」によると、才谷屋と佐川の酒屋との間には頻繁な交流があったことが記されており、竹村家には天保2年(1831年)、黒金屋弥三右衛門が才谷屋助十郎から酒林壱軒(酒造りの株一軒分)を買ったという書状が残っています。また、「才谷屋」と「黒金屋」は姻戚関係があったようです。さらに極めつけは、竹村本家には坂本龍馬の手紙(慶応2年3月8日、甥の高松太郎あて)も所蔵されており、代々受け継がれているのです。そして、佐川の地は維新の志士を数多く輩出いていること、龍馬の脱藩の道に当たっていること等を重ね合わせれば、「才谷屋」と「黒金屋」、坂本龍馬と司牡丹の関係は、因縁浅からぬものがあるといえるでしょう。司馬遼太郎著「竜馬がゆく」の中にも登場し、司牡丹は龍馬が飲んだ酒として知られていますが、実際は龍馬の時代には司牡丹の酒名はまだ付けられていませんでした。もちろん酒名はまだでも黒金屋の酒自体は存在していた訳であり、前記の通りの因縁の深さから考えれば、当然龍馬もこの酒を飲んでいたことでしょう。この因縁から司牡丹酒造は龍馬からの伝言「日本を今一度せんたくいたし申候」をつくりました。龍馬の大志の如き骨太な味わいを持ちながら、後口はあくまで爽やかにサラリと切れる、キレ味抜群の超辛口純米酒です。
更新日時 : 2017年06月03日
カテゴリ : 日本のお酒
優れたウイスキーづくりの地として名高いスコットランドのスペイサイドにザ・マッカラン蒸溜所は所在します。この蒸留所は1824年にハイランドで2番目に「蒸溜ライセンス」を取得し、合法的に蒸溜が行える政府登録蒸溜所として発足した、名門の中の名門です。この蒸留所で、、ハロッズのウイスキー読本で「シングルモルトのロールスロイス」と讃えられたザ・マッカランが生産されています。ヨーロピアンオークのシェリー樽原酒、アメリカンオークのシェリー樽原酒、バーボン樽原酒の3つの異なる原酒を絶妙なバランスでバッティングしたユニークな新商品がザ・マッカランファインオーク12年です。シェリー樽原酒由来の味わいにバーボン樽原酒由来のバニラやシトラスが混ざり合った、複雑かつ軽やかな味わいが特徴です。若葉の時期に、古くて新しい高級スコッチをお薦めします!
更新日時 : 2017年05月26日
カテゴリ : 世界のお酒