ジェムソンは1780年に創業し、当初は使っていない樽は蒸留所に放置されており、熟成に使う時に樽の内側を黒く焦がすチャーリングを行って再利用していました。ジェムソン ブラック・バレルは、このチャーリングの製法を受け継ぎ、さらに磨きをかけた商品です。グレーンウイスキーからはバタースカッチやクリーミーなトフィーファッジ、ポットスチルウイスキーからは胡椒のようなピリッとした香味が感じられます。シェリー樽由来の、ネクタリンやアプリコット、完熟したリンゴな ど、みずみずしいフルーツの香りが豊かに広がります。黒く焦がしたバーボン樽がグレーンウイスキーに濃厚なスパイスや香ばしいナッツの香り、バニラの甘さなどを与え、さらに、シェリー樽由来のフルーツのフレーバーが調和します。芳醇で力強く、焦がした木の香りやバニラの余韻が続き、やはりアイリッシュ・ウイスキーは旨い!
更新日時 : 2017年05月12日
カテゴリ : 世界のお酒
吉四六(きっちょむ)の家に毎日のようにカラスが飛んできます。このカラスを何とか売れないかと吉四六はあれこれ考えた結果、彼は一羽のキジを籠の上に止まらせて、籠の中にありったけのカラスを詰めて行商に出ました。彼は売り文句に「カラスはいらんかね」と言いました。ある客が籠の上に載っているキジを見て、吉四六がカラスとキジの区別も付けられないで売っているのだと思いこみました。欲の深いその客はこのキジをカラスの値段で買って大もうけを企み、吉四六は言葉通りカラスを客に渡しました。客が文句を言いましたが「キジは看板だから売らない。わしはカラスはいらんかねといったが、キジを売るとは一言も言っていない」と言ってのけ、結局彼はカラスを一羽も残らず売ってしまいました。このような吉四六の頓智話は江戸時代初期に、豊後国野津院で庄屋だった廣田吉右衛門をモデルに作られたと言われています。「きっちょむ」と言う名は「きちえもん」が豊後弁によって転訛したものです。この大分県の代表的民話の主人公を冠し、大分県の二階堂酒造は麦焼酎を比較的永く貯蔵し、じっくりと熟成させ特に香りを重視し仕上げられた最高級品の大分むぎ焼酎二階堂吉四六を完成しました。麦の味わいがしっかりしてコクとまろやかさを持った焼酎です。
更新日時 : 2017年05月05日
カテゴリ : 日本のお酒
フランス南西部ガロンヌ河河口近くに位置するボルドーは、アキテーヌ公エリアノール・ダキテーヌがイングランドのヘンリー2世と結婚してイングランド領となるより前から、ワインの大生産地でした。ボルドーはアキテーヌの中心地として、元フランス王妃エリアノールの再婚から、300年間英仏100年戦争が終わるまで、英仏領土争奪の的でした。ワイン生産でこの地が豊かであったことが、英仏の野望の火に油を注いだかもしれません。さて、ボルドーで生産されるシャトー・ピコナ2014は、ボルドー・ワインコンクール2015で金賞を受賞しました。シャトー・ピコナ2014は、メルロー80%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%の品種で生産され、ブラックベリーや赤い果実のニュアンスが感じられ、まろやかで滑らかなタンニンと酸味のバランスの良さが印象的な正統派ボルドーです。そのエレガントで心地よい味わいに合せるのは、牛肉のグリルや熟したチーズなどがおすすめです。お値段もお手頃、どうぞお楽しみください!
更新日時 : 2017年04月28日
カテゴリ : 世界のお酒