
元和9年(1623年)、徳川家光が将軍に就任した年、賀茂鶴は現在の東広島市で酒造業を創業しました。明治6年(1873年)、木村和平が酒銘を「賀茂鶴」と命名しました。「賀茂」は、地名とともに、酒を造る、醸す、という言葉を、「鶴」は、気高い瑞鳥を表しています。ラベルの双鶴は信頼を、富士山は品質日本一を目指すということです。大吟醸特製ゴールド賀茂鶴180ml丸瓶は、広島県北部高原の豊かな自然で育まれた、酒造好適米だけを吟味し、 丹念に磨き、寒中じっくりと天然伏流井水で仕込みました。 昭和33年、金箔入り大吟醸のさきがけとして発売して以来、「賀茂鶴」を代表する大吟醸酒となりました。優雅な香りと芳醇な味わいです。桜の花びら型金箔入です。 2月の寒い時に、炬燵に入りちょっぴり贅沢を味わえば、日本人で良かったなあと思えるお酒です。
更新日時 : 2017年02月10日
カテゴリ : 日本のお酒
デュワーズは、アメリカでスコッチといえばデュワーズと言われるほどのビッグブランドです。デュワーズは、1846年ジョン・デュワー氏により設立されました。1891年スコットランド生まれの鉄鋼王アンドリュー・カーネギーが、時のアメリカ大統領ベンジャミン・ハリソンに樽入りのデュワーズをプレゼントした時、全米中で話題となり、大ブレイクしたニュースは有名で、このとき以来アメリカの多くの場面でスコッチといえばデュワーズと言われるようになりました。デュワーズには、40種類以上のモルトウイスキーとグレーンウイスキーがブレンドされており、キーとなるモルトにはハイランド産の「アバフェルディ」が使用されています。他に「ロイヤル・ブラックラ」、「マクダフ」、スペイサイドの「クレイゲラキ」「オルトモア」なども使用されています。キーモルトのアバフェルディは、蒸留所のあるピティリー バーンのソフトなナチュラルミネラルウオーターを仕込水に使用し、イーストハイランド地方を代表するモルトウイスキーの一つです。デュワーズホワイト・ラベルはスパイシーでマイルドな味わいが特徴的です。アメリカ人に人気のある安くて旨い外国製品です、トランプさん!
更新日時 : 2017年02月03日
カテゴリ : 世界のお酒
つい最近まで西日本は、広島と高知を除き甘口の清酒が殆どだと言われてきました。ところが、この天山超辛口は、アルコール度16度、日本酒度+10.0、酸度1.2ですから、きりっとした男性的辛口に仕上がっていることがお分かりになるでしょう。そして、実際飲んでみると、切れがあり旨さもありで、アルコール度が普通の酒より0.5度高めなのがその旨さに繋がっているのでしょう。佐賀県小城の三日月には2万年前の石器時代から人が住んでいました。そして、弥生時代の小城は穀倉地帯だったようです。その小城に天山山系の伏流水の流れる祇園川の川辺で水車による製粉、製麵業を営んでいた七田家が、天山酒造を始めたのは、明治8年(1875年)でした。それ以来、天山酒造は地元に密着して、こだわりの酒を造り続けています。天山超辛口の原料は、佐賀県産日本晴で、三日月人の時代から堪能している天山山系の伏流水を仕込み水として使っています。この伏流水はミネラルを豊富に含んだ硬水で、旨さの源泉と言えるでしょう。本醸造ですから、冷やして良し、燗にしてなお良しのお酒です。
更新日時 : 2017年01月27日
カテゴリ : 日本のお酒