ジンはオランダのライデン大学の教授が医療用の薬として大麦やライ麦を原料として作った蒸留酒でした。16世紀の半ば、オランダが戦場となった時英国兵も投入され、彼らが持ち帰った物の中にジンもありました。その後、17世紀まではジンは医療用でしたが、18世紀になると徐々に嗜好品として飲まれるようになり、ロンドンの労働者階級が大変愛好するようになりました。消費量が増加するとともに時の政府はジンに重税を課すようになりました。重税による価格の高騰のため、ジンの消費量は落ちていきました。そこで、生産者は豪華な形状のボトルでジンを販売したり、ジンを販売するパブを増やすことにより、それまでの安酒としてのイメージを払拭することになりました。1832年連続式蒸留器の発明により純度の高い蒸留が可能となり、雑味を隠すための甘みを減らすことが可能となりました。ドライ・ジンの登場です。1850年英国議会は輸出用のジンを減税することにしました。それ以後、ジンは世界中に広まることになりました。ロンドンのブルームスバリー地区は、そこで生まれたビーフィーターを始め「ロンドン・ドライ発祥の地」です。ブルームスバリー社は小規模ながら品質にたいへんこだわっており、ブルームスバリーレモンジンは受注生産でしか作られておりません。オリジナル・カクテルのベースとしてお使いいただくのはもちろん、ただソーダやトニックウォーターで割るだけで、普段のジンベースのカクテルとは違った楽しみが広がります。なお、ラベルの45はアルコール度数45度のことです。
更新日時 : 2017年01月20日
カテゴリ : 世界のお酒
文政13年(1830年)、江戸文化の爛熟期文化文政時代最後の頃、立山酒造は富山県砺波で創業しました。立山は勿論日本三名山(富士山、白山、立山)の一つ立山からとったものです。今回(平成28年9月)の特別本醸造立山のデザイン変更は、江戸文化を漂わせる伝統を重んじて、重厚なものになりました。立山酒造は、安全で安心な商品・サービスをお届けするために、平素より徹底した品質保証に取り組んでいます。品質情報では、製造に使用するお米・井戸水の「放射能検査結果」を発表しております。また、さらに安心して頂けるようにリアルタイムで生産地の「放射線量」と「Live放送」を届けています。特別本醸造立山は、キレのよい爽快感と程よいコク、キレイな上品さを併せ持つ高品位の特別本醸造です。なお、特別本醸造とは、原料が米、米麹、そして醸造アルコールで、精米歩合が60%以下か特別な醸造方法を取っているものです。一般の本醸造は精米歩合が70%以下のものですから、特別本醸造の方が手がかかっていることがお分かりになると思います。冷やしても燗にしても美味しいお酒です。
更新日時 : 2017年01月14日
カテゴリ : 日本のお酒
日本人が今の中国人のように海外旅行を楽しみ始めた昭和の時代、中国人が山崎や響を買っているように、日本人がジョニ黒やオールドパーをお土産として買っていました。チャーチルが愛し、イギリス王室御用達のジョニーウオーカーは、1820年スコットランドのキルマーノックで創業しましたが、昭和の日本人にとって憧れのウイスキーでした。さて、今回はジョニ黒ではなく、その兄弟ウイスキーのお話です。ジョニーウオーカーダブルブラックには、ブラックラベルのような熟成年度表示がありません。使用するウイスキー原酒の熟成年数にこだわることなく、ブラックラベルの魅力である「スモーキーさ」「豊かな香りとコク」を最も強く表現できるブレンデッドウイスキーを目指したからです。スコットランド西海岸の力強いモルトから、東海岸の絹のようなまろやかさを持つモルトまで、スコットランド中の高品質なウイスキー原酒の香味を結集し、スムースかつ深みのある香りと味わいを実現したブレンデッドウイスキー、それがダブルブラックです。
更新日時 : 2017年01月06日
カテゴリ : 世界のお酒