梅生産量日本一の紀州の南高梅よりも、2番目の白加賀の方が古いですね。加賀藩邸に植えられていた白梅、通称「加賀の白梅」が後に「白加賀」と呼ばれるようになったという説がありますが、実話かどうかは定かではありません。江戸時代から関東地方を中心に栽培され、国内梅栽培の主要品種の一つであります。耐病性は強いですが、貧産性であり、さらに収量の年次変動が激しいという難点があり2位に甘んじています。花は白の一重、果実重25~30gです。雄性不稔性のため受粉樹が必要であり、また他品種の受粉樹には使えません。さて、白加賀でつくった梅酒は、群馬県榛名山麓で育てた梅の名品「白加賀」を100%使用しています。甘みと酸味のほど良いバランスが特徴で、ロックはもちろん、ソーダ割りやカクテルベースなど、様々な飲み方でお楽しみいただけます。健康にも良いですよ。
更新日時 : 2018年03月30日
カテゴリ : 日本のお酒
江戸時代享保二年(1717年)、初代高橋六郎右衛門が米どころ八女で造り酒屋蔵元繁桝を開業するところから高橋酒造の歴史は始まります。その後、九代目竹吉による基礎固めや十代目繁太郎の会社組織への改組など様々な変遷を経て、今日の十九代目に至ります。繁桝では福岡県産(山田錦・雄町・吟の里・夢一献)を使用しています。繁桝ではカリウム、リン酸、マグネシウムを適度に含んだ矢部川の伏流水を使用しています。さて、繁枡の基本となる看板商品である繁枡手作り本醸造のしぼりたてをご紹介しましょう。普通、醪(もろみ)が出来上がると、味や成分をチェックした後、搾りの工程に入ります。醪(もろみ)を酒袋に入れて圧搾することによって原酒と酒粕に分けられます。その後、雑味を取り除く濾過、発酵を止める火入れを経て熟成のために貯蔵。そして瓶詰めされて、繁桝の銘が施され出荷されていくのです。その熟成のための貯蔵を省いたのが、繁枡しぼりたてです。若さ溢れる瑞々しいスッキリした口あたりで常温、冷酒はもちろん、燗酒でも美味しいですね。日本人はやはり清酒。お試しあれ。
更新日時 : 2018年03月16日
カテゴリ : 日本のお酒
南薩摩の錦江湾と桜島を望む海岸沿いにある宮ヶ浜は、明治の頃から焼酎造りを続けいている大山甚七商店のふるさとです。そこで造られる薩摩芋焼酎宮ヶ浜は、代々受け継がれてきた技と和甕(わがめ)、そして焼酎の原点である黒麹と新鮮で良質な南薩摩産さつま芋(黄金千貫)で丁寧に仕込みました。和甕ならではの豊かな香りと味わいを楽しめます。ところで、この大山甚七商店は呉服と布団(カクイわた)などを取り扱う傍ら、富久泉という銘柄の芋焼酎の製造販売を行っていました。それが、明治八年、芋焼酎の蔵元として創業した大山甚七商店です。ラベルをみれば、呉服店のセンスが溢れていることがおわかりになると思います。今は、スペースシャトル・エンデバー号の最終フライトに積み込まれた酵母と麹菌が、国際宇宙ステーションにおいて約16日間の宇宙滞在を経験し、無事NASAケネディ宇宙センターに帰還しました。その「宇宙酵母」と「宇宙麹菌」は「鹿児島宇宙ミッション実行委員会」参加蔵へと頒布される予定となっていますが、大山甚七商店は其の参加蔵です。これからどのような焼酎が生まれるのか分かりませんが、新しい挑戦をしています。宮ヶ浜は、この大山甚七商店の鹿児島限定商品です。
更新日時 : 2018年03月03日
カテゴリ : 日本のお酒