吉四六(きっちょむ)の家に毎日のようにカラスが飛んできます。このカラスを何とか売れないかと吉四六はあれこれ考えた結果、彼は一羽のキジを籠の上に止まらせて、籠の中にありったけのカラスを詰めて行商に出ました。彼は売り文句に「カラスはいらんかね」と言いました。ある客が籠の上に載っているキジを見て、吉四六がカラスとキジの区別も付けられないで売っているのだと思いこみました。欲の深いその客はこのキジをカラスの値段で買って大もうけを企み、吉四六は言葉通りカラスを客に渡しました。客が文句を言いましたが「キジは看板だから売らない。わしはカラスはいらんかねといったが、キジを売るとは一言も言っていない」と言ってのけ、結局彼はカラスを一羽も残らず売ってしまいました。このような吉四六の頓智話は江戸時代初期に、豊後国野津院で庄屋だった廣田吉右衛門をモデルに作られたと言われています。「きっちょむ」と言う名は「きちえもん」が豊後弁によって転訛したものです。この大分県の代表的民話の主人公を冠し、大分県の二階堂酒造は麦焼酎を比較的永く貯蔵し、じっくりと熟成させ特に香りを重視し仕上げられた最高級品の大分むぎ焼酎二階堂吉四六を完成しました。麦の味わいがしっかりしてコクとまろやかさを持った焼酎です。
更新日時 : 2017年05月05日
カテゴリ : 日本のお酒
日本酒のスパークリングと言えば、すず音や澪のようにアルコール度数5度が主流でした。確かに若い女性を中心にその軽さが人気の的です。しかし、シャンパンやワインのスパークリングは15度前後の本格的なものです。日本酒でもワインのスパークリングに匹敵するものが飲みたいと思っていた人向けに、IWC2013でチャンピオン酒を生んだ八女の喜多屋は、寒山水スパークリング200㎜を造りました。寒山水スパークリング200㎜は、厳選した酒造好適米「山田錦」「五百万石」を55%に磨いた、軽やかな香りとキレの良い風味を引き出した純米吟醸「寒山水」に炭酸ガスを吹き込んだアルコール度数14~15度のしっかりとした飲みごたえあるスパークリング日本酒です。食前酒でも食中酒でも、女性にも男性にもお薦めのスパークリング日本酒です。
更新日時 : 2017年04月21日
カテゴリ : 日本のお酒
九州の「穀倉地帯」筑後平野を貫く、九州一の大河筑後川の下流、福岡県三潴郡(みづまぐん)城
島郷にて、明治8年池亀酒造は創業しました。高精白の丸米を使用し、まるで吟醸酒を造るように丁寧に手間をかけて仕込んだ米焼酎が吟香焼酎川(かわ)です。花のような香りと、淡雪のようにふわりと柔らかな口当たりが特徴です。 すきとおった素直な米の旨みは一膳のご飯のごとく、すき焼き、 味噌・醤油の煮込み料理や、野菜料理との相性がいい米焼酎です。ロック、水割り、ともにおすすめです。アルコール度数20度ですから、お酒に弱い方にもおすすめです。池亀の蔵の前を流れる、筑後川をイメージした吟香米焼酎川をよろしく!
更新日時 : 2017年04月07日
カテゴリ : 日本のお酒