南フランスのランドック地方に世界遺産都市カルカッソンヌがあります。1200年位前、カルカッソンヌの城砦は、フランク帝国のカール大帝に兵糧攻めされました。城の王亡きあと、后であるダマ・カルカスは5年に渡る籠城の末に、城の守備兵大半が餓死してしまいました。そこで、ダマ・カルカスは最後の手段として、たった1頭残っていた豚に有りったけの小麦を与えて太らせた上で、塔の上から投げ落としました。「自分達は豚を捨てるほど食料はある!」という意味です。それを見たカール大帝はまんまと騙され、戦意を失い、引き上げて行きました。その様を見て、后カルカスは町中の鐘を鳴らして喜びました。CARCAS SONNE(=カルカスが鐘を鳴らしてる)」の古の伝説です。ラ・クロワザードは1998年に、このカルカッソンヌで創立されたワイナリーです。ラ・クロワザードの名称は、ランドックルーション地方の三大都市、カルカッソンヌ、ベジエ、そしてナルボンヌが交差する、昔、羊飼い、農民、漁師がそれぞれの作物を持ちより、市を行ったこの地方の重要な土地の呼び名に起因します。ラ・クロワザードではぶどうの栽培には農家と栽培方法について指導したり、高温でぶどうが傷むのを避け、最高の状態のぶどうを得るため、涼しい夜に収穫をするなど、ラングドックのテロワールや品種の個性を反映させた、クリーンで果実味に溢れたワインを造るために、ぶどうの栽培からボトリングまで最新の注意を払っています。3年連続でワインコンテストで金賞受賞、定評のあるワインです。
更新日時 : 2016年11月11日
カテゴリ : 世界のお酒
ズブロッカとは、ポーランドの世界遺産「ビャウォヴィエジャの森」で採れるバイソングラスを漬け込んだウオッカです。バイソングラスは、野生のバイソンが好んで食し太陽光もまばらな森林の中で育ちます。世界遺産「ビアウォヴィエジャの森」に自生し、太古の昔から、力を与える神聖な草といわれ、アーモンドやバニラを思わせる芳香はとても珍重されています。グラスから抽出される淡いオリーブ色、柔らかな香りがズブロッカの大きな魅力のひとつです。ジュブルフカとポーランド語ではいうのですが、言いにくいため英語圏ではズブロッカと言うようになりました。青リンゴや桜もちを思わせる柔かな香りと、爽やかな飲み口が特徴です。およそ600年もの歴史を持つウオッカです。ストレートやロックでも美味しいですが、グラスに氷を入れ、ズブロッカ4分の1とアップルジュース4分の3を注ぎ、軽くステアすれば完成するアップルジュース割りやグラスに氷を入れ、ズブロッカ4分の1とアップルサイダー4分の3を注ぎ、軽くステアすれば完成するアップルサイダー割りなどもいかがでしょう。
更新日時 : 2016年10月22日
カテゴリ : 世界のお酒
秋の夜長に、ジャズかクラシックを聞きながら読書をというとき、ウイスキーかブランデーでもいいのですが、カルーアをベースにしたカクテルはいかがでしょう。1930年に、メキシコのベラクルーズでコーヒー栽培を営んでいたアルバレス兄弟が、地元の起業家ブランコの協力を得て作ったレシピが最初のカルーアです。1936年に化学者のモンタルヴォ・ララがアルバレス兄弟のアラビカ種の豆を使い、現在のカルーア・コーヒー・リキュールのレシピを作りました。さて、カルーア30ml、牛乳90mlを氷を入れたグラスに入れ、軽くステアします。そしてトッピングでインスタントコーヒーを小さじ1杯ふりかけます。ビター・カルーアミルクの出来上がりです。または、クルボアジェVSOPルージュ40ml、カルーア20ml、そして生クリーム20mlをシェークして小ぶりのグラスに注ぎます。カルーア・アレキサンダーの出来上がりです。美味しいからと言って飲みすぎにはご注意を!
更新日時 : 2016年10月21日
カテゴリ : 世界のお酒