深紅の果皮をめくると、みずみずしいミルキーホワイトの果肉が現れ、上品な甘さと香りを漂わせるライチ。唐の時代、絶世の美女と賞賛された楊貴妃がこよなく愛した果実はこのライチでした。1980年代、フランスのペルノ社は、オリエンタルの神秘的な雰囲気と、美しく華やかで上品な“ ライチ ” の香りに魅了され、世界ではじめてライチの魅力を堪能できるリキュールを作りました。ディタは無色透明。様々なドリンクとの相性が良く、とくにグレープフルーツやオレンジなど柑橘類との相性は抜群です。“ マジックタッチ ”と呼ばれる、驚くほど滑らかな口当たりと、魅惑的な香りは様々なカクテルに変身することができます。さて、ディタ30ml、グレープフルーツジュース45ml、ブルーキュラソー10ml、トニックウォーター55mlを揃えましょう。まず、グラスに氷、ディタを入れて、かるくかき混ぜます。次に、グレープフルーツジュース、ブルーキュラソーを入れて、混ぜ合わさるよう縦にかき混ぜます。最後に、トニックウォーターを入れて、かるく縦にかき混ぜて、チャイナブルーの出来上がりです。ポイントを付け加えると、グレープフルーツを絞り、フレッシュ果汁を使うとより本格的な味わいになります。液体ごとに比重が違うため2層になりやすいので、縦に混ぜることで、しっかり混ぜ合わせることができます。トニックウォーターを入れた後は、炭酸が抜けてしまうのを防ぐため、混ぜすぎないようにしてください。お好みでスライスレモンを入れてください。
更新日時 : 2016年08月19日
カテゴリ : 世界のお酒
連日熱帯夜が続いていますが、カンパリの苦みが爽やかさを生み、ぐっすりと眠れること請け合いです。カンパリ30ml、ソーダ 90ml、ミントの葉 15枚程度、ライム 1/8カット、砂糖 ティースプーン1杯を用意して、グラスにもんでちぎったミント、ライム、砂糖、カンパリを入れて軽くすりつぶします。氷を入れてソーダを注ぎ、最後にミントの葉(分量外)を飾ると、カンパリ・モヒートの出来上がり。ミントとライムの爽快さと、カンパリのほろ苦さが爽快さを求める方にぴったりです。食事ともあいます。
1860年イタリアのトリノでバーテンダーをしていたガスパーレ・カンパーリがビッテル・アルーソ・ドランディア(オランダ風苦味酒)と名付けて売り出し、その後息子のダーヴィデ・カンパーリがカンパリと名前を変えました。ダヴィデ・カンパリ社は現在ではベルモットのチンザノ、ウオッカのスカイウオッカなどを傘下におさめる一大グループです。カンパリは60種類にのぼる材料を使うビター系のリキュールで、鮮やかな赤い色と苦味を特徴としています。通常何かと割ったり、カクテルのベースとして使われることが多いですが、ストレートやロックで飲むこともできます。イタリアでは白ワインと1対1で飲むことが多いようです。
更新日時 : 2016年08月13日
カテゴリ : 世界のお酒
アメリカの独立戦争に、フランスが参加したことは有名です。特に、開明派ラ・ファイエット侯爵はフランス革命初期に新大陸そして旧大陸の英雄としてもてはやされました。若くして渡米し、ワシントンやフランクリン等と共に戦ったからです。そのため、後に米国大統領となるジェファーソンが、フランスのブルボン王朝への感謝として、ケンタッキー州の郡の一つをバーボン(ブルボンの英語読み)と名付けました。そのバーボン郡で造られたウイスキーがバーボンウイスキーになりました。コーンウイスキーもバーボンウイスキーもバーボン郡で造られればバーボンでした。しかし、現在は、バーボンウイスキーについては、連邦アルコール法に次のように決められています。原料となるトウモロコシが51%以上80%未満。新しいホワイトオークの内側を焦がした樽で最低2年貯蔵されている。160プルーフ(80度)以下で蒸留する。水は金属性物質など不純物を一切含まない。ケンタッキー州でつくられたものであること。以上です。なお、コーンウイスキーは80%以上のトウモロコシを原料として使っているウイスキーです。さて、貯蔵庫で長い眠りの時を過ごした原酒を、ひと樽ごとに厳格にテイスティングし、その中から熟成のピークを迎えたものだけが選ばれます。時間と手間を惜しまず造りあげた至高のバーボン。口当たりをややマイルドに仕上げた、ブラントンならではの繊細なキレと深みが宿っているバーボン、それがブラントン・ブラックです。ボトルトップは、ケンタッキーダービーのサラブレッドです。これぞ、バーボンです。
更新日時 : 2016年07月27日
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