酒店日記

南フランスのメドック地区のあるボルドーは、ジロンド県の県庁所在地です。このジロンド県の出身者が多かったことから、フランス革命時、ジロンド派が一旦政権を握ったことがあります。その中心人物が右のロラン夫人です。民間出身のロラン夫人は上昇志向が強く、20歳年上の工業監督官ロラン氏と結婚し、リヨンに住んでいました。フランス革命が始まったのちロランはリヨン代議員に選ばれ、リヨンの債務削減交渉のためパリに派遣されました。夫婦2人でパリに上京すると、ロラン夫人はブリッソーやピュゾーらジロンド県出身者の集まるサロンを経営し、ジロンド派を立ち上げます。彼女はロラン氏のお尻を叩き続け、ついにはロラン氏を内閣の筆頭大臣である内務大臣にまで登らせました。しかし、ロベスピエール好みの彼女はダントンと決裂し、最後にはすべてを失い処刑されました。彼女の「自由よ、汝の名の下でいかに多くの罪が犯されたことか」という処刑前の言葉は有名です。処刑された2日後、逃亡先でその知らせを聞いたロラン氏はは自殺しました。ロラン氏にとっては恐妻でもありますが、可愛い奥様でもあったのでしょう。さて、1889年創業のジェ.ジェ.モルチェ社は、当時、ボルドー地方メドック地区第一級格付「シャトー・ラフィット」の管理責任者であり、更にいくつかのぶどう園のオーナーでもあったルイ・モルチェによって設立された歴史ある名門ネゴシアンです。そのジェ.ジェ.モルチェ メドックは、ミディアムボディで非常にキメ細かく、香気があり、素晴らしいブーケをもっております。ロラン夫人を偲んで乾杯!

 

更新日時 : 2017年11月03日
カテゴリ : 世界のお酒

 

男山は、1661年(寛文元年)に五摂家筆頭の近衛家が伊丹の領主として清酒(日本酒)の醸造を推奨した頃に誕生しました。男山の造り酒屋「木綿屋山本本家」は元禄から享保にかけて最盛期を迎え、江戸幕府の第8代将軍・徳川吉宗の御膳酒になったと伝えられているほか、下り酒のブームを巻き起こして元服の祝儀の定番になりました。こうして「男山」の酒名は美酒の代名詞となり、醸造家たちが次々に自分たちの酒に冠していきましたが、その後の灘酒ブームなどにより木綿屋山本本家は明治の初頭に廃業しました。昭和になると旭川の酒屋「山崎酒造」が木綿屋山本本家の末裔を訪ね当てたことで正統・男山が復活しました。従って、全国各地に「男山」の銘を使用した酒や蔵元がありますが、男山株式会社が本家を伝承しているのです。旭川は、大雪山の伏流水と清酒醸造に適した冷たい気候風土に恵まれています。さて、国芳乃名取酒は日本酒度10度の大辛口の特別純米酒ですが、キレの良い辛口で、北海道の郷土料理ルイベ、いかソーメン、酢味噌和え(ぬた)などととてもよく合うお酒です。実は、小倉出身の元相撲取り森山さんが生前大変愛されたお酒で、美味しいお酒を飲み慣れている相撲界で大変人気のあるお酒だそうです。

 

 

更新日時 : 2017年10月27日
カテゴリ : 日本のお酒

赤霧島ムラサキマサリ赤霧島の原料ムラサキマサリは紫芋の品種です。紫芋の肉色は紫、ブルーベリー同様植物に含まれるポリフェノールの一種アントシアニンをたっぷり含んでおり、アントシアニンはその強い抗酸化作用により老化防止、血液サラサラ、目の健康を維持する働きが大きいと言われています。それでは、なぜ紫芋のムラサキマサリを使った赤霧島は、紫霧島ではないのでしょうか。それはアントシアニンと麹が反応して、もろみが赤くなるからです。ぜひ味も良く健康に良い赤霧島をお召し上がりください。

赤霧島は市場に多く出回るようになりましたが、慣れても美味しいですね!

更新日時 : 2017年10月21日
カテゴリ : 入荷情報,日本のお酒

〒802-0006 福岡県北九州市小倉北区魚町4丁目2番4号
TEL(093)521-1203 FAX(093)541-4004
■営業時間/午前9時30分〜午後9時
■定休日/毎週日曜日 ※7月〜お盆期間、12月は除く
©2015 Nakano Saketen Co., Ltd. All rights reserved.