酒店日記

南薩摩の錦江湾と桜島を望む海岸沿いにある宮ヶ浜は、明治の頃から焼酎造りを続けいている大山甚七商店のふるさとです。そこで造られる薩摩芋焼酎宮ヶ浜は、代々受け継がれてきた技と和甕(わがめ)、そして焼酎の原点である黒麹と新鮮で良質な南薩摩産さつま芋(黄金千貫)で丁寧に仕込みました。和甕ならではの豊かな香りと味わいを楽しめます。ところで、この大山甚七商店は呉服と布団(カクイわた)などを取り扱う傍ら、富久泉という銘柄の芋焼酎の製造販売を行っていました。それが、明治八年、芋焼酎の蔵元として創業した大山甚七商店です。ラベルをみれば、呉服店のセンスが溢れていることがおわかりになると思います。今は、スペースシャトル・エンデバー号の最終フライトに積み込まれた酵母と麹菌が、国際宇宙ステーションにおいて約16日間の宇宙滞在を経験し、無事NASAケネディ宇宙センターに帰還しました。その「宇宙酵母」と「宇宙麹菌」は「鹿児島宇宙ミッション実行委員会」参加蔵へと頒布される予定となっていますが、大山甚七商店は其の参加蔵です。これからどのような焼酎が生まれるのか分かりませんが、新しい挑戦をしています。宮ヶ浜は、この大山甚七商店の鹿児島限定商品です。

更新日時 : 2018年03月03日
カテゴリ : 日本のお酒

19世紀、フランスのブドウ栽培が害虫によって大きな被害を受けた際、遠く離れたチリにおいて、純粋なフランスの苗木が守られました。以降、フランスなどからブドウ栽培を求めて移住し、チリにはフランス風の豪華なシャトーが今でも残ります。また、チリが、ワイン主要生産国の一つであるスペインの植民地であったことも、チリにワイン文化を根付かせるようになりました。日本とチリは、2007年にEPA(経済連携協定)を締結し、そこから2019年まで、段階的に輸入関税をゼロにする取り決めをしました。それ以来、安くて美味しいチリワインの輸入量は増え続けています。今回ご紹介するアラメダ・シャルドネは、爽やかなフルーツの味わいでバランスの良いチリの白ワインです。手軽にランチなどで飲まれるには、最適でしょう。

更新日時 : 2018年02月23日
カテゴリ : 世界のお酒


福岡市の近郊糸島で安政2年(1855年)白糸酒造は創業しました。吊るした酒とこうじの入った袋を、ハネ木と呼ばれる巨大な木を使って酒を搾る「ハネ木搾り」は全国でここ一軒のみに残る製法です。毎年春に行われる新酒搾りと蔵開きはテレビにも放映される糸島の風物詩です。

酒蔵はその名のとおり白糸の滝の下流に位置し、清らかな水と周囲の田んぼで作られた山田錦から生まれる酒は、雑味が少なく、まろやかな口当たりと芳醇な香りが特徴です。さて、白糸(しらいと)55純米吟醸は福岡県糸島産「山田錦」を55%精米し丹念に仕込んだ、フルーティーな香りのお酒です。甘くもなく辛くもなく、大変飲みやすいお酒に仕上がっています。

 

 

 

更新日時 : 2018年02月16日
カテゴリ : 日本のお酒

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